ネットでおもしろそうな記事を探していたら、「80歳の時に健康であるかどうかは50代の時の人間関係で決まる」というのが見つかりました。
ハーバード大学が1938年から75年の歳月をかけて実施した研究結果を、ロバート・ウォルディンガー氏がTEDで語った内容です。
研究開始時の被験者724人は90歳を迎えようとし、現在生きているのは60人だそうです。
75年の研究の末に研究者らが導き出したのは「よい人間関係は人を健康にし、幸福にもする」ということ。
女性誌などで占い原稿を書く際に、「恋愛運」「金運」「仕事運」「健康運」などのジャンルに分けて書くことが多いのですが、「人間関係運」はあまり重視されていません。
恋やお金、仕事(地位)は若い頃は重要事項でしょうが、90歳が近くなればそれほど幸福度を左右しないのでしょう。そして人間関係が良好なら、健康にもなるとは!
教訓が3つ紹介されています。
1、社会的なつながりは我々にとって重要で、孤独は人を殺す。
自分の意志に反して孤独である人は幸福を感じにくく、健康面においても比較的早い中年期から問題を抱え、脳機能も低下しやすく短命である可能性が高くなる。2、友人の数ではなく、関係の「質」が大切。
最も重要なのは50代の時の人間関係で、この時の人間関係に満足している人は80代になった時に健康であるとのこと。50代の時のコレストロールの値で80代の時の健康状態を測ることはできないが、人間関係の満足度では予測できる。3、よい関係は人の体を守るだけではなく、脳をも守ってくれる。
親密な関係を持っている人、信頼する人がいる人は、80代になっても記憶力を持つことができるが、信頼する人がいない人は記憶力の低下が早期に起こる。
1番目の教訓、「孤独は人を殺す」。
清原和博がブログに「さびしい」と綴っていたと知り、同じく覚醒剤で逮捕された江夏豊を思い出しました。江夏も「さびしかった」と語っています。
少年少女じゃあるまいし、何万人もの観衆の前で堂々とプレーしていた名選手が、さびしいからといって身を持ち崩すとは。過去の栄光が大きければ大きいほど、孤独に耐えられないのかもしれません。
そして50代半ばの私は、2番目の教訓に釘付けになりました。
現在の人間関係が30年後の健康を左右する!?
グルコサミンやコンドロイチンなど老化対策のサプリメントより、人間関係に気を配ったほうがよさそうです。
「数より質」というのに、ほっとしました。人間関係で健康を守ろうとして、やたらとネットワークを広げても、質の悪い関係ならストレスが溜まって逆効果です。
「あらゆる幸運は人間関係からもたらされる」と占いの講座で習いました。
d.hatena.ne.jp
さらに健康がプラスされるわけですから、人間関係のメンテナンスをしっかり行い、数はたくさん要らないけれど、新しい人とも知り合いたいものです。
先日、親友の優春翠と久しぶりに会い、温泉ホテルに一泊して語り合いました。
占い学校に通っていた頃は毎週2回は顔を合わせていたのに、彼女が島根と関東の二拠点生活を始めてからは、会うのは数ヶ月に一度となりました。
島根の故郷の町で彼女は地元密着カフェを運営しています。
意外な転身に驚いたものですが、「自分の居場所作りという意味もある」とのこと。そして話を聞いてみると、スタッフやお客さんとの良好な人間関係を作っているようです。
さすが優春翠。ハーバード大学の研究結果なんて知らなくても、占い師としての直感で、今後の人生を好転させる手を打ったわけです。
優春翠の故郷で撮った写真。今年は秋にお邪魔する予定です。「山と川の風景はフィンランドを思い出させる」とアンネが言ってましたが、親日家のフィンランド人がゆっくり滞在できる場所としてもいいんじゃないかと考えています。