翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

バスを待つ時間を楽しもう

人生には待つしかないこともあります。
手に入れようとする努力も大切ですが、時間が必要な場合があるからです。

女性の場合、結婚を待つのは大きなテーマです。
占い鑑定の場で、「煮え切らない彼と、いつ結婚できるでしょうか」「事情があって今は結婚できないけれど、いつか何とかなるでしょうか」といった相談を受けることがあります。

結婚したい意志が相手に伝わっているのなら、もう後は待つしかありません。
泣き落としで懇願しても、事態は悪化する可能性のほうが高いでしょう。
「でも、待っているだけでは、結婚してもらえそうにありません。何かやるべきことはないのですか?」と質問されると、やるべきことは、待っている時間を充実させることだとお答えします。

いつ来るかわからないバスを待っているなら、文庫本を読むなり、音楽を聴くなり、手帳にアイデアをメモするなり、待ち時間を楽しく過ごせばいいのです。
「いつバスが来るのか」と道路を凝視する時間は苦痛でしかありません。何か自分を楽しませる手段を持ちましょう。
(ただし、彼のツイッターフェイスブックをチェックするのはやめましょう)

待っている時間も楽しく過ごせば、バスが来たとき、にこやかな顔で乗り込めます。
イライラして待っていたら、バスのドライバーに「なんでこんな遅いのよ」の文句の一つも言いたくなり、乗車時間もちっとも楽しくなくなります。

「待っていても、来なかったらどうしましょう」
あなたが何かをしていても、しなくても、バスの到着時間は変わりません。
「楽しく過ごした時間」「ただ待つだけの虚しい時間」のどちらを選ぶかだけです。

「駆け引きのようなことはしたくありません」
これは恋の駆け引きではなりません。結婚だけに必死になっているのではなく、一人でも楽しく過ごせる女性であることを証明するのです。
結婚に尻込みしていた彼も、「この女性なら、結婚しても依存されることはなく、独身でいるより楽しく暮らせそう」と考えを変えるかもしれませんし、もしかしたら、別のバスがやって来るかもしれません。