帯広が少しずつ元気がなくなっていくようでしたが、初めて自動運転バスに乗ることができて新しい可能性も発見しました。
自動運転バスを存在を知ったのは、街を歩いてたまたま停車場を見つけたから。しばらく待つとバスがやってきました。実験的な運行なのでバス代は無料です。
全国で運転手が不足し、路線バスが維持できなくなる状況になっている中、自動運転バスは希望の光です。地方に移住するには運転免許が必須といわれますが、やがて年を取って運転がむずかしくなります。自動運転バスがあれば、買い物や通院の足が確保できます。

バスは8人乗りで、2人のスタッフが乗り込んでいましたが、普段は1人だそうです。2人とも帯広出身とのことですが、それもそのはず、民間ではなく帯広市役所のプロジェクトだからです。
スタートした3月は帯広市民が一度は乗りたいと詰めかけて、満員で乗車をお断りすることもあったそうですが、4月になると落ち着いてきて、観光客の私もすんなり乗ることができました。
最高時速は20キロ。帯広は道路が広いので、危ないこともありません。駅から競馬場までゆったりとドライブを楽しめました。
ホテルや動物園、競馬場行きがありましたが、今は実験段階で正式なルートはまだ決まっていないとのこと。帯広の二大立ち寄り湯、オベリベリ温泉水光園とローマの泉行きを作ってほしいと頼んでおきました。自動運転バス、衰退する日本を支える交通手段として全国で普及してほしいものです。

2年ぶりにローマの泉へ。ここのモール泉やサウナもすばらしいのですが、併設されている食堂に行くのが目的です。店主の佐藤ハルさんは今年の3月で引退というネットの情報もありましたが、それならそれで後継者がどんなふうに食堂を切り盛りしているのか見てみたい。
お風呂から出て食堂の扉を開けると、ハルさんがいました!
後継者がいったん決まったけれど、あれこれ事情があって当分のあいだ続けているそうです。
80代で働いていてるハルさんを前に恥ずかしいことですが、自由業だけど世間一般の定年の年が近づき、ふらふら暮らしている私。そう話すとハルさんは「だけど、あなたは若い頃から働いていたわけでしょう? 私は40代から働きだしたから、働いた年数はほぼ同じ!」と笑い飛ばしてくれました。ハルさんは40代でローマの泉で掃除の仕事を始め、50代で調理師免許を取って併設の食堂の経営者に。家賃を払い食材を仕入れ、ほぼワンオペで店を切り盛りしてきました。生まれた場所と時代が違えば、辣腕の女性起業家になっていたかもしれません。

ハルさんが丁寧にだしをとった醤油ラーメン。もしかしたらこれを食べられるのも最後かもしれないと思い、心していただきました。
わざわざ東京から来たということで、ハルさんは池田町の名物だというバナナまんじゅうもお土産にくださいました。
そういえば帯広では、すあまをもらったこともあります。あのご婦人にもできたら再会したい。
喫茶「のらくろ」では、ステッカーとマッチをいただきました。
帯広から帰ってきたばかりだというのに、また行きたくなりました。