翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで重版になりました。

終活

ずっと働き続ける人生

調理補助のパートで働いている79歳の女性の記事を興味深く読みました。 president.jp 配膳と片付けは体力勝負。20代の栄養士とペアを組んで厨房を走り回るため、週6回、カーブスに通っているそうです。まるで日本のルース・ベイダー・ギンズバーグ。 「あな…

主(ぬし)になんか、なるもんか

女性用サウナを語る時、必ず出てくるキーワードが「主(ぬし)」。 古参の常連客で、我が物顔でサウナを支配します。サウナマットや持参のタオルで自分の場所を確保し、水風呂や外気浴でサウナを離れていても誰かに取られないようにキープ。サウナの温度を自…

手に入れるより、捨てるほうが大変だ

『クリミナル・マインド』シーズン10の『地獄めぐり』で紹介された名言が紹介されました。 It doesn't take a lot of strength to hang on. It takes a lot of strength to let go. — J.C. Wattsしがみつくには、そんなに力が要らない。手放すには、強い力が…

生き残るためにどこまでするか?

昨年から本格的に終活を始め、NPO法人と正式に生前契約を結びました。公正証書も作り、いつ死んでも大丈夫という状態です。 延命処理は行わないように文書化して実印も押しています。医療崩壊が起こったら、若い人に治療の機会をゆずるつもりです。苦しい…

あと何回、桜を見るだろうか

のどかな光に誘われて、近所の桜の名所に出かけました。満開にはちょっと早かったのですが、花見自粛要請も何のその、公園にはシートを広げて宴会を楽しむグループもいました。 青空に咲き始めたばかりの桜が映えます。途中のコンビニで缶ビールを買って、桜…

不要不急の人生

新型コロナの影響で最もつらいのは、スポーツクラブのスタジオレッスンが休止されたこと。 当初からスポーツクラブは感染源の一つとされていましたが、ズンバのレッスンには中毒性があり、開催されるかぎり参加していました。ズンバはインストラクターによっ…

アクティブ婆の戒め

新型コロナウイルス、どこまで広がるのでしょうか。 健康だけが自慢の私は、ウイルスは恐れていないのですが、自分がスプレッダー(ウイルスをまき散らす人)にならないか不安です。 というのもネットで「アクティブ婆」と呼ばれている千葉県の70代女性の存…

この国で老いる覚悟

介護保険がなかったら、実家は崩壊していたでしょう。 まず母がお世話になりました。 一昨年の冬に母が亡くなり、肺炎で入院中の父は気落ちもあって病院を退院後、施設に入所することに。ところが春頃から「ここは監獄みたい。家に帰りたい」と言うようにな…

アウトプットするから、学びはおもしろい

夏瀬杏子さんの発案により、3回にわたって開催した九星気学講座、参加者の皆様、本当にありがとうございました。 東洋占術をあれこれ学びましたが、最も効果を実感しているのが九星気学です。「あなたはどんな人か」という診断ではなく、「どうすれば開運す…

財は多ければ多いほどいいわけではない

そのうち宅配の新聞を取るのは老人だけになりそう。印刷された紙面が朝夕、配達されるなんて本当に贅沢なことです。東京では新聞配達員の多くが日本語学校に通う外国人留学生になっているらしいですが、こんな寒い季節、夜明け前に起きて配達に向かうのは、…

妖精さんとおばあちゃんの国

朝日新聞の「老後レス時代」、朝から暗い気分になりますが、怖いもの見たさでつい読んでしまいます。 bob0524.hatenablog.com 連載1回目の70歳を過ぎても働くしかないという人たちに対して、2回目は大手メーカーに勤める50代後半の男性社員。フレックスタ…

占いで学んだ最も有益なことは、先憂後楽

宅配の新聞はエネルギーの無駄使いだと思いつつ、なかなかやめられません。都内は外国人留学生に頼っている宅配所が多いようですが、せめて夕刊の配達は廃止して負担を軽くしてあげたらいいのにと思います。 昨日(2019年11月10日)の朝刊。1面トップは、「…

旅するミニマリスト

海外旅行でもスーツケースを使いません。 空港で預けると到着時に荷物が出てくるのを待たないといけないし、機内持ち込み可のサイズでも、後から乗ってきた人が荷物入れのスペースを探しているのを見ると気の毒になります。それに街中でスーツケースを引いて…

銀の匙と、さつま白波

今月から活動を始めたウラナイ8のサイトでは、7人のメンバーが日替わりでデイリーメッセージを書いています。 私の担当は土曜日で、先週は日本中を騒がせた「あおり男」について書きました。東洋占術では、資産を次世代に継承させて家系を発展させるのが最…

中医学の扉をノックする

先週末、ウラナイ・トナカイで開催された白鳥ともみさんの「更年期養生講座」に参加しました。 deuxiemkacha.xyz ともみさんは天海玉紀さんの盟友で、ともに鍼灸師。。 私は更年期を意識することなく、あわただしく駆け抜けましたが、「養生」というキーワー…

何事にも潮時がある

日本語教師を辞めて悠々自適の日々。 以前は、暇になると絶対に飽きると思っていました。 bob0524.hatenablog.com 『ぼくたちは習慣でできている』という本には「人の自由時間は1日7時間以上あると、逆に幸福度が下がってしまう」とあります。 本業の原稿…

親の家の片づけ問題

バンコクからの帰途の機内で観た『家へ帰ろう』。 bob0524.hatenablog.com ホロコーストの傷跡は戦後70年たっても、こんな映画が作られるほど大きかったんだと思うとともに、自分の身につまされるエピソードもありました。 88歳にもなるアブラハムが、アルゼ…

買い物断食リバウンド

フィンランド映画『365日のシンプルライフ』に触発されて始めた買い物断食。 bob0524.hatenablog.com 食品や洗剤などの消耗品、仕事で使うパソコンや資料、そして本やCD以外の物は買わないことにしました。 しかし、意志の弱い私は例外ばかり。1年間継続す…

アレクサがやって来て、所有の意味を考える

自宅のリノベーションを機会に、持ち物を見直し、せっせと処分しています。 収納スペースは増やさず物を減らして、ゆとりある収納を。リビングに作った棚も、あまり物を置きたくありません。 キンドルのおかげで本が手放しやすくなりました。紙の本で置いて…

身の丈に合ったリノベ

3週間のアドレスホッピングを終えて、自宅での生活が再開しました。 3LDKの壁を取り、1LDKに。「リフォーム」だと思っていたのですが、間取り変更など大掛かりなのは「リノベ」と呼ぶそうです。 新しい間取りは快適で、「うちはこんなに広かったん…

3週間のホームレス

築20年のマンションをリフォームすることにしました。 bob0524.hatenablog.com 近所のリフォーム会社で最初の打ち合わせをしたのが去年の10月。 気候が良くなってからのほうがいいかと、3月の工事をお願いしました。 まだまだ先のことだと思っていたのに、…

ペンギンの居場所

早春の三浦半島へ行ってきました。 東京からは日帰りできる距離ですが、宿泊してゆっくり過ごすのが好きです。 今回はホテル京急油壷観潮荘に宿泊。「観潮荘」という名の通り、窓から海が見渡せます。昭和の香りがする古い宿ですが、それも一興です。 お風呂…

人にはどれほどの承認がいるか

この3年間、かなりのエネルギーを注いで続けてきた日本語教師の仕事。 母の四十九日法要に向かう新幹線で休職を決めました。 bob0524.hatenablog.com そのとき読んでいたのが、トルストイの民話集『イワンのばか』です。 トルストイ民話集 イワンのばか 他…

太宰の『トカトントン』が聞こえた

日本語教師として4年目の春を迎えるはずでしたが、休職を決意しました。気持ち的には退職に近いのですが、流動性が高く人の出入りが多い職場なので、慣例に従って休職にしました。「夏には戻りますか?」と聞かれましたが、先のことはまったくわかりません…

スカーレット・オハラを追体験する

1月に放送された100分de名著の『風と共に去りぬ』。 若い頃に夢中になって読み、20代でアイルランドにハマってからは、別の視点で読み返しました。 「オハラ」というファミリネームはまさにアイリッシュ。オサリバン、オライリーなど、「オ」は「何々の息子…

これぞ葬式仏教

昨年の12月の母の葬儀は、葬儀会社に言われるまま、深く考えずに進めましたが、お寺に関してはちょっと思うところがありました。 実家の両親は宗教にあまり関心がないタイプ。 家族の中で一番、宗教的なのはおそらく私です。キリスト教系の学校を卒業してい…

人生の後始末を考える

母が亡くなったのは昨年の12月16日の日曜日、早朝でした。 1週間前の月曜日に施設から「栄養物を受け付けなくなったので、水の点滴に切り替えた」と連絡がありました。 危篤状態になっても病院に搬送せず、施設での自然な看取りをお願いし、署名と捺印も済…

四十九日を終えて

アガサ・クリスティの『葬儀を終えて』。 富豪の葬儀で親戚が集まります。少々頭の弱い妹が「兄は殺されたんでしょう?」と無邪気に言い放つことからストーリーが始まります。 葬儀を終えて (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫) 作者: アガサ・クリスティー,加…

所有から解放される

海外で近藤麻理恵の『片づけの魔法』が受けるのは、禅とか、わびさびといった日本文化が背景にあると思われているからでしょうか。 bob0524.hatenablog.com 日本語学校で私が教えているデンマークの女学生、トーベはかなり優秀。デンマークでかなり日本語を…

いつかやりたいことを、今やる

12月、バンコクに行ってきました。 日本語学校で月曜から水曜まで教えていて、人手不足で代講も頼みにくい状況。海外旅行なんて当分行けないと思い込んでいたのですが、水曜の深夜便で東京を発てば、最長で4泊5日の旅ができます。添削と次の授業の準備を旅…