翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

十二支の冲vs向かい干支

来年は丙申(ひのえさる)年。
四柱推命や算命学なら十干・十二支、九星気学なら二黒土星が中宮となった九星盤で吉凶を占います。

占い雑誌の企画などでは、今年のラッキーアイテムやカラーが求められることが多いのですが、万人に向けて「これが幸運をもたらす」ものを示すのはけっこうむずかしい。

申年が巡ってくるといっても、個人の命式の構成により、申を喜ぶ(申年に幸運に恵まれる)人もいれば、忌む(運気が落ちる)人もいます。

十二支では、まず冲(ちゅう)と合(ごう)を考えます。
冲とは、十二支を円形に並べたとき、180度になる関係です。子と午、丑と未、寅と申、卯と酉、辰と戌、巳と亥の6組が冲となります。
自分の十二支から数えて7番目が沖です。レイモンド・ロー師によると、冲は不調和や争いをもたらすので、昔の中国ではお見合い相手に6歳違いの人は選ばないという風習があったそうです。

冲とは反対に、お互いに惹かれ、調和するのが合。子と丑、寅と亥、卯と戌、辰と酉、巳と申、午と未の6組で、来年の申年と合になるのは巳です。

来年は申年で冲となるのは寅。
寅年あるいは寅月、寅日生まれの人は要注意。騒動や事故を防ぐために、申と合になる巳のペンダントを身に付けるといいというのがレイモンド・ロー師のアドバイスです。
申が寅を攻撃しようとやってきたけれど、大好きな巳が目の前に現れたため、そちらに気を取られて寅を忘れてしまうという図式です。

私にとって丙申年はそう悪くないので何もしません。しかし去年の午年は、けっこうまずいことになりそうだったので、午と合になる未グッズを集めたりしました。

しかし、冲は一方的に凶と決め付けるべきなのか。
私が最初に西洋占星術を習った先生は、オポジション(180度の位置にある星座)を凶としていましたが、刺激的で楽しい関係になることだってあります。実際、私は自分の太陽星座のオポジションである双子座が大好きです。

「向かい干支」「逆さ干支」という言葉があります。
十二支の沖ですが、向かい干支や逆さ干支をあしらったものを持つと運気が上がるという説もあるのです。
たとえば作家の泉鏡花は酉年生まれで、向かい干支は卯。泉鏡花は卯を好み、卯のアイテムをコレクションしていたそうです。これにちなみ、金沢の泉鏡花記念館のロゴはウサギのデザインです。

冲を避けろと言われたり、幸運をもたらすと言われたり、これだから占いはいい加減…と批判されそうですが、運気が弱っている場合、冲の刺激に耐えられず不運につながることはあります。反対に、運気が充実し、世界を広げる時期なら、冲はポジティブな影響をもたらしてくれます。


結局、私が集めているのは、十二支とは関係ない猫グッズです(吉祥寺の猫カフェにて)。