翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌やビジネス誌の原稿書きを30年。現在はリタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。2025年夏、ガルシア=マルケスの作品舞台となった地を一目見たくてコロンビアへ。ウラナイ8https://uranai8.jp/で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで四刷になりました。

添乗員という仕事

結婚40周年で参加した上高地・飛騨高山・太平洋フェリー・仙台のパッケージツアーは女性の添乗員さん同行でした。

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今回の添乗員さんの仕事ぶりを観察したり裏話を聞くのが、観光地巡りの何倍もおもしろかった!

仕事であちこち行ける添乗員という仕事。旅好きならあこがれがちですが、煩雑な業務を目の当たりにすると、私にはとても無理だとわかりました。「好きなことを仕事にしてはいけない」というのは添乗員こそ当てはまります。今回の旅は夫婦限定だったので穏やかなムードでしたが、中にはむずかしいお客さんもいるだろうし。

 

飛騨高山から白川郷へ向かう高速道路が事故で通行止めになり、急遽、郡上八幡に行先が変更になったのが、旅のハイライトの一つでした。

 

旅好きの熟年夫婦ツアーですから白川郷にも行ったことがある人も多く、不満の声は一切出ませんでした。むしろ、こんなことがなければ郡上八幡なんて訪れることがないから喜んでいる人が多かったのでは。

 

郡上八幡は水の町。山々に囲まれ、澄み切った水が町中を流れています。長良川との合流地点まで歩くと、長良川鉄道も走っていました。

 

飛行機が遅延すると、エコノミークラスの客はCAに怒り、ビジネスクラスの客はスケジュール変更に没頭し、ファーストクラスの客はCAを気遣うという話があります。

この機会はファーストクラスの客に擬態する絶好のチャンス! 集合場所に早めに行き添乗員さんに「郡上八幡の駐車場を押さえたり、観光情報を集めてくださって、大変だったでしょう」と声をかけました。添乗員さんは満面の笑みを見せてくれ、時間のある時は裏話も聞かせてくれるようになりました。

 

一番聞きたかったのは、添乗員さんの立場。旅行会社の正社員か契約社員派遣社員かです。とても仕事のできる方だったので正社員かと思ったのですが、専門の派遣会社所属でした。正社員で添乗員なのは、現場を経験するための若い人だけだそうです。

 

おもしろかったのは、添乗員の食事事情。フルコースのフレンチを謳ったツアーでも添乗員に出されるのはパスタ一皿だけなんてこともあるそうです。

 

最終日に泊まった秋保温泉の佐勘の朝食バイキング。

寝起きが悪いので遅めに行くと座席もゆとりがありました。添乗員さんの姿もあったので、彼女も充実したバイキングを楽しんだのだろうとうれしくなりました。添乗員さんのお母さんは膵臓がんで亡くなったのですが、最後の家族旅行で選んだのが佐勘だと聞きました。旅のスタッフも手厚くもてなす宿。これから何度も訪れたいものです。

 

そして名古屋から仙台への太平洋フェリーでは他のツアー団体客も乗船していました。添乗員同士の情報交換で、割り当てられる船室のランクの違いが明らかに。「窓のない内側だけど、シングルルームが確保されていた」という添乗員さんに対して、会社から支給されたのが大部屋だった会社があったとか。参加者のチケットや現金も持ち歩いているため自腹で個室にランクアップしたとのこと。その会社のツアーには絶対に参加したくないと思いました。

 

こうして振り返ると、なかなか充実した旅。パッケージツアーなんてつまらないという偏見を持っていたことを反省しました。