翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

未来の自分に思いやりを

若い頃は新年を機に一念発起し、新しい習慣を身につけようなんて思ったものですが、まず無理。

お屠蘇替わりにスパークリングワインなんか飲んで、いい気分で過ごしているうちに一日が終わってしまいます。

 

ささやかでも続けているのは、朝のお雑煮の下ごしらえを前夜に済ませておくことです。

実家のお雑煮の味つけは塩としょうゆで、ブリが入ります。前夜にごぼう、にんじん、さといもを切って鍋に入れてひと煮立ち。ゆでたほうれん草とかまぼこは切って冷蔵庫に入れておきます。翌朝はオーブントースターでお餅を焼き、鍋に塩を振っておいたブリを投入。焼けたお餅にほうれん草とかまぼこを乗せ、お雑煮をかければできあがりです。夫がこの味を気に入り、年末に加えて、スーパーの初売りでもブリを買い年明けから4日ほど続けています。

以前は、朝起きてから野菜を洗って切るところから始めていました。元日の朝などは年越しで夜更かししているので起きるのもつらいし、面倒でたまりませんでした。

 

下ごしらえができていると、過去の自分に感謝したくなります。これはお雑煮に限らず、すべてのことに通じます。

部屋の掃除や食器洗いはすぐにやること。先延ばしにするほど、未来の自分の足を引っ張ります。家事だけでなく、外出の準備は余裕をもって整えておきたいものですし、年末の買い物や2月の確定申告に向けてやるべきリストを残しておくと、未来の自分が助かります。

 

若い頃は締め切り直前であればあるほど、火事場の馬鹿力で仕事をこなすこともできましたが、今は自信がありません。

さらには高齢者になる前の終活。一昨年、生前契約の法人と契約し、死後の後始末を依頼しましたが、コロナが広がる前の年だからこそ公正証書作成まで行き着くことができました。高齢者相手の法人なので、現在は活動を縮小しているようです。今から何年後になるかわかりませんが、加齢により自由に動けなくなった時、生前契約をしておいた過去の自分に感謝することでしょう。 

 

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クリスマスにフィンランドのヘンリク君から送られてきたクリスマスプレゼントの鍋敷きとコースター、ムーミンのカード。

日本語教師の資格を取って教壇に立ったのも、今より若かったからできたこと。気力があるうちに挑戦して海外からの教え子たちとつながれたのは貴重な体験です。

今は気軽にできることが、だんだん面倒になって、ついにできなくなるでしょう。未来の自分を思いやり、今できることをやっていきます。