翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌やビジネス誌の原稿書きを30年。現在はリタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。2025年夏、ガルシア=マルケスの作品舞台となった地を一目見たくてコロンビアへ。ウラナイ8https://uranai8.jp/で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで四刷になりました。

アメリカン・ウェイ

燃料不足で飛行機が飛ばなくなるんじゃないかと気を揉んでいた春先。ニューヨーク便は運航を続けているのですが、出発日は日本列島を台風が直撃。出発遅延を覚悟しつつ羽田に向かいました。

 

夕刻が近くなると雨が止み空が明るくなってきました。荷物の積み込み業務を担当しているのは女性でしょうか。

空港に来るたびに、数えきれないほどのスタッフが飛行機の運航に関わっていることに驚かされます。この日の国際線出発ロビーは台風による運航の乱れで大混雑。現場の苦労が思いやられます。

今回予約したのは、JALのコードシェア便のアメリカン航空JFK空港直行便。午前発のJAL便もあったのですが価格がかなり違っていたし、行きの便は目的地の国の航空会社を使うのが好きです。JALの丁寧できめ細やかな接客ではなく、いかにもアメリカンな大雑把な雰囲気に慣れておきたかったのです。帰りはJAL便。機内に入った途端、日本に帰国したと実感できます。

旅は運任せの部分が大きいのですが、今回はアメリカン航空を選んで幸運にもほぼ定時出発。午前中に飛ぶはずのJAL便は出発は夜になると表示されていました。

 

ニューヨークは快晴。

 

アメリカン航空のサービスは期待通り、よく言えばフレンドリーで人間味あふれていました。CAさんの年齢、性別、体型がまちまちで、乗客と区別がつきません。チェックのシャツ姿もいたのは、制服のバリエーションが多くブレザーを着用するかどうかも本人次第だからでしょう。まるでアメリカの田舎のダイナーで食べているような気分になりました。みんな愛想は良くて、こちらがちゃんとお願いしてお礼を言うと笑顔で対応してくれます。

機内エンターテインメントの映画の種類も多く「ウイキッド ふたりの魔女」「永遠の約束」を連続視聴。日本語吹替、字幕には対応していないので英語の字幕で観ました。機内Wi-Fiは2時間で28ドル。今回の旅では円に換算しないことにしていますが、さすがにWi-Fiはあきらめました。

 

入国審査は待ち時間も短くスムーズ。ESTA(電子渡航認証)は2年間有効なので昨年のコロンビア行きのトランジットのために取得したものが使えました。若い女性の一人旅だと不法就労(主に売春)を疑われて入国拒否、強制送還という話を耳にしますが、さすがにこの歳ではそんなことはありません。ただ、税関では「荷物それだけ? トランジットじゃないの? 取り忘れているんじゃないの?」と聞かれました。ほとんどの旅行者がキャリーケースを転がしている中、バックパックだけは目立つのでしょう。日本帰国の際は別送品があるのではないかと疑われます。

 

到着が夜遅くなるかもしれなかったので、初日はシャトルバス送迎のある空港ホテルを予約しました。空港ターミナル移動のエアトレインの駅できょろきょろしていると係員から「どこに行きたいの?」と声がかかります。ホテルシャトルバスの乗り場と答えると「こちら側の電車で次の駅で降りなさい」「ありがとう」「どういたしまして」と英会話の教科書のようなやり取りです。外国人旅行者には東京より旅がしやすいのでは。東京駅や新宿駅で途方に暮れている外国人旅行者を時々見かけますが、これからはできるだけ声をかけようと思います。

 

翌朝はホテルのカフェで朝食。卵の下に野菜とアボカドがたっぷりのトーストは17ドル、コーヒーは3ドル。日本円換算はしないはずなのに、つい計算してしまいます。チップを加えようとしましたが、空港ホテルだからなのか不要と言われました。

 

ここまでの印象ではアメリカは景気が良くてみんな陽気。繁栄に取り残されて絶望死するような人はまだ視界に入っていません。