あれほど望んで計画したことなのに、コロンビア行きが近づいてくるとおびえが出てきました。
Netflixの『ナルコス』はコロンビアの麻薬王パブロ・エスコバルとアメリカの麻薬取締捜査官たちの死闘を描いたドラマで、出発までに観ておくつもりだっったのですが、怖くなって途中でやめました。
コロンビアからのコカイン密輸が深刻な社会問題になったのは80年台から90年代のこと。
今は名古屋が拠点となって中国からアメリカにフェンタニルが密輸されているというのですから、日本だってけっこう物騒な国になっているのでは。
ともかく、飛行機のチケットを買って宿を予約し、現地の旅行社にコロンビアの国内移動の手配を依頼。そうこうしているうちに出発の前日に。JALから連絡があり、使用機変更により出発が6時間遅れるというのです。もともとダラスでは9時間ほどの長い乗り継ぎ時間だったので、これでもまだボゴタへの便に間に合います。
「何もかもうまくいったら、それは旅じゃない」という村上春樹の言葉を呪文のように唱えました。スペイン巡礼の出発ではフィンエアーが24時間遅延して、それでもなんとかなったのだから。
羽田空港のラウンジでゆっくりして、いざ搭乗へ。ところが羽田空港混雑のため離陸がますます遅れます。うまく乗り継げるか不安でフィンエアーの時と同様、アルコールに手を出さずに過ごしました。
ダラス・フォートワース空港ではJALの地上係員の女性が待っていてくれました。やはり、ぎりぎりの乗り継ぎだから急がなくてはいけないそうです。成田空港の6倍という巨大な空港でターミナル移動もあるのですから。
スペインからの帰路、フランクフルト空港での乗り継ぎを思い出しました。降機場所がいつもと違っていたのでJALの地上職員と会えず、自力で乗り継ぎ。EU出国のパスポートコントロールが長い列で、フランクフルト泊も覚悟したのですが飛行機の出発が遅れていたため奇跡的に間に合ったのです。
この時の体験で懲りて、ゆとりのないスケジュールは立てないと誓ったのに、また空港を走る羽目になるとは。JALはバーゲンか「どこかにマイル」利用であまりお金を落としていないからバチが当たったのか。
JALの地上職員のおかげでなんとか間に合って無事にボゴタに向けて離陸。あまりの安堵にコロンビアの麻薬王の恐怖はすっかり忘れました。初めての土地で戸惑うことばかりながら、ボゴタの人々は総じて大らかで優しく、滞在を満喫しています。
