夏休みシーズン、どこも混雑しているし、JALの「どこかにマイル」もあまり魅力的な候補地が出ません。
近場で気分転換、鬼怒川温泉に行くことにしました。
ただ行って帰るだけではおもしろくない。というわけで、宇都宮に前泊しました。
最近よくやるのが、「エクストリーム出社」ならぬ「エクストリーム出発」。
エクストリーム出社は、早朝に活動して定刻に会社に行くこと。
朝が苦手でそもそも会社勤めもしていない私には不可能ですが、自由に出発時間を決められる旅なら、出発前にもう一つのお楽しみを計画できます。
たとえば、JALの「どこかにマイル」の出発時間を19時以降にして、大田区の銭湯に寄って羽田空港に向かいます。大田区は温泉の銭湯が多いのです。
目的地の空港到着は夜遅くなりますが、割り切って格安のホテルにして、翌日は朝から動けます。
羽田空港を朝出発しようとすると、通勤ラッシュに巻き込まれますし、現地到着がお昼ごろとなり、空港バスの接続が悪いとその日に使える時間はあまりありません。だったら夜到着のほうが効率的です。
鬼怒川温泉は東京から2時間ほどの距離なのでエクストリーム出発はないかと思ったのですが、地図をながめていたら、途中に宇都宮があります。
新宿から宇都宮まで埼京線で行けるし、なかなかいいかも。一泊すれば宇都宮という街の雰囲気をなんとなくつかめるでしょう。
宇都宮には北関東最大級の広さを誇る「ザ・グランドスパ 南大門」があります。
水風呂もしゃきっと冷たく、露天風呂もあり「サウナでととのう」には最高の環境でした。
村上春樹は知らない土地に行くと必ず走り、自分にしか感じられないことを感じようとするそうですが、私の場合は地元の銭湯に入ることがそれに当たります。
西日本出身の私にとっては、浴槽で聞こえる北関東のことばも新鮮で、いかにも旅行中という気分に。旅行者しかいない温泉宿より、地元の人が通うスーパー銭湯こそ旅の醍醐味をしっかり味わえます。
「ザ・グランドスパ 南大門」はその名の通り、焼き肉が名物。お風呂に入らず、食事だけのお客さんもいるそうです。
サウナに焼き肉。おじさん街道まっしぐらですが、宇都宮まで来たからにはやらないわけにはいかない。今年の3月、自宅のリノベーションのために3週間のホームレス生活を送り、サウナにも泊まったことで怖いものがなくなりました。
「ザ・グランドスパ 南大門」にはおひとり様用のカウンター焼き肉席もあり、館内着のまま利用できます。女一人で焼き肉を食べようが、気にする人なんていません。
そして夜は餃子ざんまい。
できればこんな気楽な旅を続けたいものです。