翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで重版になりました。

2017年吉方位取り講座 ありがとうございました

ウラナイ・トナカイで2017年の吉方取り講座。夏瀬杏子さんのおかげで実現しました。こういうスペースがあるのは、本当にありがたいことです。

トナカイが中野ブロードウェイにあった頃は、どこか遠い存在でした。阿佐ヶ谷七夕祭りの占いイベントをきっかけに天海玉紀さんと意気投合し、ちょくちょく占い談義をしていたものですが、トナカイにはお邪魔せず、もっぱら狸小路の飲み屋で待ち合わせていました。

昨年、トナカイが移転することになり、新住所を聞いてびっくりしました。私の家から歩いて5分もかかりません。トナカイに出入りする人間の中でおそらく私が一番近所だと思います。

さて、吉方取り講座の日の朝、朝日新聞に悩み相談のコーナーに「占いや怪しい健康法に凝る母」という相談が掲載されていました。

自分だけが勝手に夢中になるならまだ我慢できるのですが、私の行動や進路に対しても「その方位に旅行してはだめ」と止めたり、資格試験の会場についても「その方位だと、うまくいくのかしら……」などと、いちいち口を出したりしてくるのです。

相談者は20代の女性。母親は50代くらいでしょうか。
解答者の美輪明宏は「占いというものは、あくまでも参考にすべきものであって、それ以上でもそれ以下でもありません。占いに振り回されるなんて、もってのほかです」と一刀両断。

そしてこんなエピソードを紹介しています。

昔、ある芸能界のスターで方位学にはまった人がいました。ある時から「その方角には行けないから」と仕事を断っているうちに全く仕事が無くなったのです。

そう、方位学の落とし穴は、吉方や凶方にこだわりすぎて、現実社会の常識からはみ出してしまうことです。源氏物語の時代ではないのですから、本業より方位を重視する人がいたら、信用が一気に下がるでしょう。
良縁を得るために占い師に言われるまま、短期間に転居を繰り返し、結局、結婚できなかった女性の話も聞いたことがあります。転居の理由と回数を知れば、一般的な男性は彼女を結婚相手の候補からはずすのは当然です。

というわけで、講座の導入で、この悩み相談を紹介しました。

今回の講座でお話ししたのは、主に吉方旅行の方位です。
旅行なら、自由に日程を選べますから、本業に差しさわりのないように計画が立てられます。仕事関係者や家族に迷惑をかけてまで吉方旅行を遂行すべきではないと思います。

そして、方位の考え方は、家の中でも応用できます。吉方旅行はたくさん行ったけれど、家の中は荒れ放題の汚部屋というのでは開運効果も半減します。

私は根っからの旅好きですから、暦を眺めては「この月はこの方位に行こう。いい温泉はあるだろうか。評判の居酒屋は…」と調べるのは大きな楽しみです。
そして、旅に出ようという気力と体力、そして費用を賄える金銭的ゆとりがある間は、私の人生も大丈夫だろうという気がしています。

今日の参加者のみなさんも、どうぞ吉方旅行を楽しんできてください。そして、開運効果があったら、ぜひお知らせください。
そして、1月21日の吉方取り講座に参加予定の方々、どうぞよろしくお願いします。


申年子月の昨年12月は辰方位の九十九里浜へ行きました。瀬戸内海沿岸で育った私には、千葉の海はとてもダイナミックでした。