投資の神様といえばウォーレン・バフェットですが、日本には投資の女帝がいます。
ゲーム会社コーエーテクモの襟川恵子会長。コーエーテクモの現金資産1200億円を株で運用して莫大な運用益を出し、ゲーム会社の皮をかぶった投資会社と呼ばれるほどです。
その襟川氏が母子家庭の子女に学費を支援する財団を作りました。
自身もシングルマザーに育てられ、母子家庭の子供たちの多くが経済的に困窮し進学の可能性が狭められていることに胸を痛めていたようです。
襟川氏は強い性格で、自分で自分を親戚に売り込んで大学受験の費用を集めたとありますが、すばらしいのは「世の中はそのような人ばかりではない」と語っているところ。
マーガレット・サッチャーが、努力できない人間が困窮するのは自己責任と切り捨てたのと対照的です。
襟川女帝には遠く及びませんが、私も相場師の端くれ。税金対策で始めたことですがえ、毎年一定の金額をここぞと見込んだ教育機関に寄付を続けています。
山種証券の創業者も成功した相場師で、美術や教育界に寄付を行っています。
誰もが投資を考える世の中になりましたが、やはり額に汗して働いて得た報酬で暮らすのが真っ当な人。運や偶然が左右する相場でお金を得たら、世の中にお返しを。そう考えるようになったことで、目先の上げ下げに一喜一憂することなく相場と向き合えるようになりました。