翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

一陽来復!易で占うあなたの2018年 ありがとうございました

天海玉紀先生のおかげで始まった冬至の年筮講座。

 

易を学び始めて以来、毎年、冬至には一年間の成り行きを易で占ってきました。易は陰と陽の組み合わせで森羅万象を説明します。陰の力が伸びて、最も日が短くなる冬至を過ぎると、一転して陽の力が伸び、日が徐々に長くなっていきます。易者にとっては冬至こそが一年のスタートです。

 

3年前の初回は参加者の方々が出した卦がうまく着地できるのか、冷や汗ものでした。今もそれは同じなのですが、初回の年筮講座から3カ月後に日本語教師として教壇に立ち、2年9カ月間、週に3回、外国人の留学生を教えるようになり、講師として経験値が上がりました。

ほとんどの情報がネットで手軽に手に入る現在、講師が一方的に情報を伝えてもあまり意味がありません。

 

東進ハイスクール林修先生は、「先生ができることは限られていて、自転車の補助輪と同じ」と言います。そして「生徒が自力走行できるようになれば役目は終わる」。

 

連続して参加してくださるありがたい方もいれば、易はまったく初めてという方もいます。「あなたの年筮はこういう意味があって、こんなことに気を付けてください」と伝えるだけでなく、出た卦がその人にとってどんな意味を持つのか、ご自身で考えて納得してほしいと思いつつ講座を進めました。

2時間の講座内で完結するのではなく、ぜひこれからの1年間で易神からのメッセージはどういう意味があったのかを明らかにしていってほしいと思います。

 

筮竹を使って卦を出す見本として、最初に私の年筮を立てます。

私の2018年は、地山謙(ちさんけん)の初爻(しょこう)。

講座であることを一瞬忘れて「うわー!」と衝撃を受けました。

 

「謙」は謙遜であり、謙譲。人にへりくだることです。

あまりのプレッシャーにやせ細るほど緊張していた日本語教師の仕事も2年が過ぎ、4月から3年目に入ります。

日本語学校は人の出入りが激しい職場ですから、2年もいれば古参となります。そろそろへりくだらなくてもいいかと気のゆるみが出ていたところに「地山謙」。しかも初爻。一番下っ端です。

 

易は戒めとして出ることがよくあります。最初に易を習った頃に聞いたのは、「けんかばかりしている人に『天火同人(てんかどうじん)』が出る」という話。天火同人は人と和同、和合する卦です。

 

次の冬至までの一年間、地山謙を生き方の指針にして過ごすことにします。

 

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今年は念願の足利学校に行くことができました。日本最古の学校であり、易が教えられていました。