コロンビアでは、ガルシア=マルケスゆかりの地を巡るカルタヘナのウォーキングツアーを始めとして現地発着のツアーにあれこれ参加しました。
主に利用したのがビアター(Viator)。トリップアドバイザーの傘下企業で、世界各国のツアーやイベント参加チケットを取り扱っています。検索や申込は日本語でできますが、英語ツアーを選べば現地でのやりとりは英語になります。
ボゴタでモンセラーテの丘に行くのも、ビアターのツアーを利用しました。往復のロープウェイチケット付きで3,700円ほどですから、リーズナブルです。海抜3152mとかなり高いのですが、ボゴタが高地にあるため「丘」と呼ばれています。
ロープウェイのチケット売り場近くで、ガイドのナタリーと待ち合わせ。若くて知的な雰囲気の女性です。もう一人の参加者はチリ人のホセ。二人ともスペイン語が母語ですが、英語で案内してもらうことになりました。

丘の上には有名な教会もあるので、仏教徒であることも告げておきます。黒いコートに黒いバッグパックの女性がガイドのナタリー。
ボゴタ全域が見渡せる高台へ。

ナタリーの説明。
「コロンビアの政情が不安定な時代が続いたから。地方の暮らしが安全でなくなり、ボゴタに移り住む人が増えて、街が無秩序に広がってしまった。ボゴタは1から6の区に分けされていて、最も貧しい1区ではインフラも十分に整備されていない」
経済格差によってあからさまに分断された街。ランクの高い区は公共料金や税金も高額になるそうです。お金持ちには相応の負担を、ということでしょう。
韓国映画『ボゴタ 彷徨いの地』で、韓国移民の若者が「1区から6区までのし上がって来い」と言われていた意味がわかりました。1997年の通貨危機で韓国経済が壊滅的なダメージを受けた時代の話で、この頃のコロンビアは治安も悪く、主人公の父親は入国後すぐに全財産の入った鞄を強奪されていました。
ナタリーに「1区から2区へ、2区から3区へと住んでいる区を上げていくことは可能?」と質問しました。
「身分が固定されているわけではないから、自由に引っ越しできる」とナタリー。
上の区に引っ越すために何が必要と思うか聞いてみると、ナタリーはきっぱりと「教育と仕事」と答えました。
それは日本も同じ。ただ、一昔前と比べて経済的に恵まれない高校生が、有名大学に入るのはむずかしくなっています。学歴がなくても仕事で成功するという可能性は残されていますが、能力や努力に加えて運の良さも必要です。
ボゴタも東京も、生きていくのは簡単ではありませんが、格差を解消しようとするコロンビアでの動きに触れることができたのも、今回の旅の大きな収穫でした。