翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌やビジネス誌の原稿書きを30年。現在はリタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。2025年夏、ガルシア=マルケスの作品舞台となった地を一目見たくてコロンビアへ。ウラナイ8https://uranai8.jp/で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで四刷になりました。

アートか落書きか

コロンビアのボゴタで楽しんだビアター(Viator)の現地ツアー。モンセラーテの丘もよかったし、ラ・カンデリア地区のグラフィティツアーも発見に満ちたものでした。

グラフィティは日本語にすると「落書き」ですが、ボゴタではストリートアートと呼ばれる水準に達しています。

 

ツアーの集合場所は旧市街のラ・カンデリア地区。指定された公園は歴史、自転車など複数のツアーの集合場所で、さらにスペイン語と英語のツアーに分かれます。

 

コロンビア神話を描いた壮大なストリートアート。

この日のガイドは学生のような若い男性。モンセラーテの丘のガイドのナタリーもそうでしたが、専業の観光ガイドというより大学院生のアルバイトといった感じです。マニュアルもなさそうで、各自で工夫して案内するスタイルが気に入りました。

 

参加者はドイツ人、地元のボゴタ市民、そして日本人。まず、ドイツと日本で落書はどのように扱われているか質問されました。まるで課外学習のようです。

単に落書きの解説をするだけでなく、スマホピカソの絵を見せて「アートと落書きの違いはどこにあると思う?」と問いかけてきます。

中には、これはアートと呼べるのかといった落書きもありましたが、線引きはむずかしい。最近はヒップホップやアニメの影響も強くなっているそうです。

 

コロンビアの人たちにとってストリートアートは、長く続いた内戦や麻薬カルテルによる不正への抵抗を示すもの。言葉で書いてしまうとあまりにもストレートだから、絵で表現したのです。

2011年には壁に絵を描いていた少年が警官に射殺されるという事件が起こり、市民が抗議活動を展開。条件付きでストリートアートが合法化し、今ではこうしてツアーまで開催されているのです。

 

ボゴタバンクシー」と呼ばれるアーティストの作品。本業は建築家で大学でも教えているそうです。f:id:bob0524:20250714141929j:image
「右下のサッカーボールの画は何を意味していると思う?」とガイドから質問。まさに課外学習を引率する先生です。

「サッカーの試合で大金があちこちに動く」とドイツ人。私は「みんなサッカーに夢中になり過ぎて頭が振り回され、重要なことを考えなくなる」と答えました。

 

現地の人、世界から来た人と自由に会話が交わせるのがウォーキングツアーの楽しさです。このストリートアートのツアーは現地集合・解散でコロンビアの物価が安いこともあり2500円ほどでした。ガイドに十分な報酬が支払われているのかちょっと心配になる金額です。

 

日本でも参加してみたいとビアターを検索してると、外国人向けでかなりのお値段ですが、英語で自国を案内してもらうのはおもしろいかもしれません。江戸東京博物館で英語のボランティアガイドをお願いしたのはすばらしい体験でした。

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