翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌やビジネス誌の原稿書きを30年。現在はリタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。2025年夏、ガルシア=マルケスの作品舞台となった地を一目見たくてコロンビアへ。ウラナイ8https://uranai8.jp/で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで四刷になりました。

BTS・SUGAの社会貢献

日本語教師だった時代、韓国の学生は男女でまったく属性が異なることに気づき、日本以上に男女不平等なんだと思いました。

男性は大企業の社費留学で、20代後半の超エリート。兵役も終えていて、まじめで礼儀正しい模範的な学生ばかりでした。韓国男性にとって兵役は一種の通過儀礼。その後の職業人生で「どの部隊でどこに配属されたか」が重視されるそうです。

一方、女性は10代後半のお金持ちのお嬢さんばかり。女性には社費留学の道がないのでしょうか。韓国ドラマでは商談の席で兵役時代の話題が出て、女性社員がつま弾きになるシーンをよく見ます。

 

BTSの全員が兵役を終了。7人そろっての活動再開が期待されていますが、SUGAだけが軍隊に入らず社会服務要員として官公庁で働いていたと聞き、いかにも彼らしいと思いました。ちなみにSUGAは「シュガ」と読みます。ヒップホップでよく使われる言葉で「中毒性がある」という意味。また砂糖のように色が白いからという説もあります。

軍務につかなかったのは、数年前の肩の手術が理由ですが「あんなに踊れるのにおかしい」という批判もあったとか。SUGAのあだ名の一つは「爺」。興味のないことには無気力だから。音楽以外にエネルギーを注ぎたくないし、すでにアーティストとして地位を確立しているから社会的な体面も気にしないのでしょう。

 

そもそも彼は音楽プロデューサー志望で、自分がアイドルとして表舞台に立つことは考えていなかったのです。BTSの生みの親、パン・シヒョク代表に「踊らなくていいから」と言われてBTSに入ったものの、グループが方向転換したためダンスの猛特訓を受ける羽目に。人気上昇中も、現実とのギャップに苦しみメンタル面で問題を抱えたこともあるそうです。

 

そのSUGAが日本円にして約5億3000万円の寄付をしたというニュース。

www.rbbtoday.com

単にお金を出しただけでなく、社会服務の期間の週末はボランティアに参加。自閉症の子どもたちはBTSのSUGAであることに気づかず、音楽の先生だと思っていたそうです。

 

「立派な大人になって…」と目が潤みそうになるのは、SUGAの若い時代のお金にまつわる苦労話を知っているからです。

ソウルの芸術高校に進学したかったけれど、金銭的な問題で断念。インディーズのグループで活動していた時は、スタジオ前の食堂で200円のチャジャン麺を食べて家まで歩いて帰るか、100円のククスにしてバスに乗るかよく悩んだそうです。練習生になっても事務所に内緒で配達のアルバイトをして、バイク事故で大けがをしています。入隊しなかったのはこれが原因です。

 

今回は金額が大きかったからニュースになりましたが、誕生日を迎えるたび1000万円ほどの寄付を続けています。私もSUGAを真似して、誕生日の寄付を始めました。

 

 

 

一方、事務所のトップであるパン・シヒョクは株式上場を巡る不正取引疑惑で捜査を受けているとか。

gendai.media

SUGAとは対照的に、パン・シヒョクはソウル大学卒業者が何人もいるエリート家系の生まれ。自らもソウル大学美学科を次席で卒業しています。K‐POP世界進出の最大の功労者として大きな尊敬を集めていただろうに、欲を出し過ぎてしまったのでしょうか。