ウラナイ・トナカイで活躍されていた有元祥子先生がお嬢さんと登場したBS朝日の『ウチ、”断捨離”しました』。やましたひでこさんの迫力は画面を通しても伝わってきました。
持ち物を減らしたいのは、思い立ったらすぐ旅に出かけたいから。
理想はスーツケース一つで暮らすこと。コロナが収まったら、東京の自宅は日本文化を学びたい海外の若者に留守番をしてもらって、自分は気ままにあちこち旅したい。そのためにも家中をすっきりさせる必要があります。
タイトルの「1日5分から」に心惹かれて、モチベーションアップのために購入。
極限まで物を減らすのではなくて、やましたさんはコレクションしている食器類などは美術品のようにディスプレイして使っています。
人それぞれ、心ときめく物は多めに所有して楽しんでもいいはず。私の場合は、ペンやノート、メモ帳、スタンプなどの文具が好きなので、気分に合わせて使うことにしました。いよいよ高齢者の施設に入る時になっても、かさばらないからすぐ処分できます。趣味が高価な宝石、美術品収集じゃなくてよかった。
食料品や日用品はやたらと買い込まず「総量規制」するというアイデアも参考になりました。
しかし、断捨離の具体的なやり方よりも、根底にある思想に心動かされました。財布の整理で「不要なポイントカードは持たないように」とよく言われますが、なぜ持たないのか、やましたさんはこう説明しています。
「ポイント還元はありがたいけれど、品物をいただくだけで十分。その分どうぞ儲けてください」という意思表示なのです。
私が無欲だからではなく、強欲だからともいえます。小さな得ではなく、もっと大きな得を見ているといったらいいのでしょうか。もっと大きな世の中の機運や人とのご縁を見ているのです。チマチマと目先の損得で動くと、チマチマしたお金しか入ってこないのです。
まさにそう!
自分の強欲さがわかっているから、あえて小さな欲にとらわれない。私が日頃ぼんやりと考えていることが見事に言語化されています。もらえるものはなんでももらうという小金持ちは卑しいだけでなく、自ら運を下げているのです。
次の一文も私とまるっきり同じなので笑ってしまいました。
ただし例外は、航空会社のクレジットカードのマイレージ。旅が好きで飛行機が好きなので。
やましたさんは昨年10月から生活の拠点を指宿のホテルに移したそうです。
「1日でも、1週間でも、1カ月でも、1年でも」好きなだけ滞在できるとあります。指宿は温泉と砂蒸しで有名ですし、しかもこのホテルにはサウナと水風呂が完備されています。これは行くしかないと、心は鹿児島に飛んでいます。
鹿児島から指宿まで走る特別列車「いぶたま」。空港から直行バスも出ています。たぶんJALの「どこかにマイル」で行先が鹿児島になった時が、指宿に行くタイミングなんだと思います。