翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)、ビジネス記事翻訳。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。ウラナイ8所属。

お金は結局、幻想かもしれない

 

外出自粛期間中「あつまれどうぶつの森」が話題になっていました。買おうとしても正規ルートでは手に入らず、割高なお金を出して転売で買うのもくやしい。流通するまで待つことにしたのですが、「あつ森」にはカブというアイテムがあるとを知りました。カブは価格が変動し、自分が買った時より高く売ると儲けが得られます。一週間たつとすべて腐るので、高値狙いで待つことはできず、損切りも必要…現実の株よりむずかしそう。そもそも現実でアメリカ株の価格変動に踊らされているのに、わざわざゲームでやることはないので、「あつ森」の購入は断念しました。

 

お金が幻想なら、ニューヨーク市場のアメリカ株も、「あつ森」の株も似たようなもの。コロナに人種暴動と大混乱のはずなのに、なぜかアメリカ株は堅調。ウラナイ8を一緒にやっているゆみこさんが「景気の『気』は心。経済指標ではなく人々の心で株価も上下する」といった意味のことを話していました。ゲームのつもりで軽く取り組むぐらいがちょうどいいのでしょう。

 

相場や為替なんてものにわずらわされることのないように1年間お金を使わずに暮らした記録を読みました。無人島でのサバイバルではなく、イギリスのブリストルです。

   

 

『ぼくはお金を使わずに生きることにした』の著者、マーク・ボイルはアイルランド生まれでイギリスに暮らし、フリーエコノミー運動の創始者

 

郊外の農場の手伝いをして、野菜をわけてもらうのに加えて、食べられる野草を採取。空き缶2個で作ったロケットストーブで調理します。

住まいは無償で譲り受けたトレーラーハウス。製造後10年が経過したのでキャンプ場の使用許可が下りなくなり、売却するには手間がかかり、保管するだけで月25ポンドの維持費が必要なので、前の持ち主はただでも手放したかったのです。

電力はソーラーパネル、暖房は廃材を燃やす薪ストーブ。

執筆でパソコンを使う時間を最小限にするため、構成を紙に書き出してからパソコンで清書したそうです。紙とペンは野生のキノコから作る方法もあるそうです、街でゴミに出された裏の白い紙やペンを拾ったほうが手っ取り早い。街への移動は自転車です。

 

同じような生活をしているのがユタ州の洞窟に暮らすダニエル・スエロ。もう何年もお金とは無縁の生活を送っているそうです。

金なしになるのは、財産を手放すことではない。実際、手放す物など何もないのだから。何かを所有している人など、どこにもいない。だとすれば、金なしになるとは、これまで何も所有していなかったと認めるだけの話である。何かをなくしても、もともと所有していなかったものだと思えば、喪失感はない。誰かに何かをくれと頼まれたら、あげても惜しくない。あげるといっても、そもそも自分のものではないのだから。そうして、必要なものは必要なときに手に入ると信じよう。

さらに、「お金は悪だと思うか」という質問に「お金は幻想だ。幻想によいも悪いもない」と答えています。100ドル札を見ても、しゃれた絵のついた1枚の紙にか見えず、実際に20ドル札を見つけたので切り抜いてコラージュを作ったそうです。

 

さすがにここまで過激になれませんが、東京に暮らしていても、なるべくお金を使わない生活を心がけています(電子マネーでキャッシュレス払いという意味ではなく)。

食品と洗剤などの消耗品、書籍、講座、音楽、映画以外は買い物断食を心がけています。フィンランド人のペトリ・ルーッカイネンに啓発されました。  

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所有物すべてを倉庫に預け、1日に1個だけ持ち帰る1年間の生活のチャレンジしました。マークはわざわざ11月末の寒い日からお金を使わない生活を始めて寒さに苦しみましたが、ペトリも雪の舞う冬に真っ裸で倉庫に走っています。生半可な決意ではこういうことは始められないのでしょう。

コロナはとんでもない災いのようでいて、今まで当たり前だと思い込んでいた生活様式を見直すいい機会になりました。見栄のためにお金を使うことはなくなるし、気の進まないお付き合いは断ってもOK。食べる物、心の糧となる物、そして毎日使う必需品だけにお金を使うシンプルな生活を目指します。

  

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フィンランド西部の伝統的な農家。

「日本には片付けの方法を教えてくれる有名な女性がいるって本当?」とフィンランドの女性に質問されたことがあります。マリメッコなどお洒落なイメージのあるフィンランドですが、実際の暮らしは質実剛健。ショッピングを楽しむ習慣もあまりなさそうです。アメリカで引っ張りだこのコンマリは、フィンランドではあまり需要がなさそうです。