日本語学校で学生から「あさましいとは、どういうことですか?」と質問が出ました。
あさましい…あさましい…
学生のペンを手に取って、「このペン、かわいいですね。ほしいです。プレゼント、私にください。これがあさましい人です」と実演しました。
そして、ポケットティッシュを取り出して、「たくさんほしいです。店で買いたくありません。たくさんください」。
下品で情けない感じが出たでしょうか。言葉、とくに形容詞の説明はどうしても教師の主観や体験が反映されてしまいます。
願望を実現するためには、どんなものが欲しいか、どんな生活がしたいか、しっかりイメージして、公言しておくといいという開運法があります。
でもこれって、一歩まちがえれば、あさましいことにつながる危険もあります。
かといって、実現したい夢もなくその日暮らしで生きて行くだけでは進歩がない。
このテーマは昔からよく考えてきました。
欲しいものはしっかり意識して言語化しつつ、執着しない。ひとたび口にしたら後は沈黙する。その絶妙のバランスを身に付ければ、最強の幸運体質になれます。ある日ふと「あれ、昔、言っていたことが実現してる」という展開が理想です。
私は欲が深いタイプ。これは生まれつきだから変えようがありません(東洋占術なら、欲が深いか淡々としているか、けっこうはっきりわかります)。
あさましいことをしていると、良識ある人からは距離を置かれ、長い目で見ると損をします。こう考えること自体がかなり打算的ですが、とりあえず、あさましいことをなるべくしないようにと自戒しています。
仙台の奥座敷、秋保温泉の佐勘の朝食バイキングでは、朝からビールとワインが飲み放題。エビとアボカドのサンドイッチも目の前で作ってもらえました。
バイキングと飲み放題は、ついあさましくなってしまいます。