この人生での永遠のテーマ。
なぜ、現状で満足できないのか。承認を求めるのか。
欲が深いからなんでしょう。自分が求められていない状態には耐えられず、無謀なチャレンジをしては神経をすり減らしています。
消耗するとわかっていて、何かをせずにいられないのはなぜか。
それは「自由は人を殺す」からです。
坂爪圭吾さんのブログ。
多分、これから人類は『壮絶な暇とのバトル』に突入する予感がする。暇な時間は自由を運ぶが、惰性も運ぶ。暇だから熱中できる『何か』を見つけるひともいれば、暇だからテレビを見過ぎたり食べ過ぎたり過去や未来にとらわれてダメになる【自由に殺されてしまう】ひとも(おそらく)大量に出てくるような気がする。
たしかに。
私は暇をつぶすのが最も苦手なことの一つです。常に何か意味をあることをしようとします。それでいて、ネットをだらだら見たり、アルコールを飲んだり。かなりの時間を無駄にしています。
スポーツクラブのスタジオレッスンに週5回通っています。サボらないための秘訣は、スポーツクラブから帰ったら次のレッスンのウエアと着替えをバッグに入れておくこと。そしてレッスン開始時間から逆算して家を出る時間の5分前にタイマーでボブ・ディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」を鳴らすこと。「How does it feel? 」とディラン先生に煽られると、行かないわけにはいきません。
平日の昼間、スポーツクラブに多いのは、専業主婦で子供を育て上げた50代以上の女性たち。先日、誘われて飲みに行ったところ、こんなことを言われました。
「あなたはいつもレッスンが終わったら、一目散に帰るでしょう。だからなかなか声をかけられなくて…」
そういえば、奥様たちはシャワーを浴びて着替えが終わった後も、ラウンジでなにやら話し込んでいたりします。締め切りや授業準備に追い立てられている私はさっさと帰るしかありません。
新しい仕事(日本語教師)を始めた、と告げると「すごいわね~」と驚かれました。
「結婚以来、仕事なんてしたことがない」「パートだって、年齢制限があるしね」と自嘲気味に語る奥様たちですが、しょっちゅう旅行に行ったり、おいしいものを食べて優雅に楽しんでいるご様子。専業主婦の妻をスポーツクラブに通わせることができる経済力のある夫を持っている勝ち組でしょう。
うらやましいけれど、私には無理な人生だっただろうと思います。
ありあまる自由を与えられて、私は死んでいたでしょう。
そのあたりのことは、ここにも書きましたが、ぐるぐる同じところを回りながら毎日を送っています。
古湊鉄道・養老渓谷の駅猫。2匹が引退して、残された猫が駅猫の重責を果たしています。といっても、仕事の大半は指定の場所で寝ることのようです。
一日の大半を寝て過ごせば、思い悩むこともなくなるのでしょうか。