翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで重版になりました。

答え合わせの人生はつまらない

北九州の旅があまりにも楽しかったので、延々と思い出を反芻しています。

 

小倉に泊まるきっかけを作ってくださったkeisukeさんから「観光ガイドを見て、そのアドバイスのとおりに、同じものを見て同じものを食べる。たぶん、そういう答え合わせのような旅はつまらない」というコメントをいただきました。

 

同じようなことを、我が家に滞在したカウチサーファーのユハナ君も言っていました。

bob0524.hatenablog.com

 

答え合わせはつまらない。そもそも答えは一つだけじゃないし。

 

日本語学校で教えていると、課題を出して答え合わせという授業もあるのですが、単に正解を告げるだけでは学生から「つまらない」というクレームが来ます。単なる答え合わせなら、一人で問題集やオンライン学習をやるのと同じですから。

学生がどこでまちがったか、そして問題と答えから話を広げて学生の知識を増やすのが優秀な教師です。その域まで達するのはむずかしく、試行錯誤の日々を送っています。

 

教室の中では一応、答えがあります。

でも人生には明確な答えがありません。

占い鑑定をやっていた頃は、お客さんに対して答えを示さなくてはいけなかったのですが、人生は一度きりで過去にさかのぼってやり直すことができず、答え合わせはできません。

それに、占い師に言われた通りの選択をして答えが当たっていたとしても、それで満足できるものでしょうか。多少、痛い目にあっても、自分が選んだ道から最大限の学びを得るほうが、刺激的でおもしろい人生ではないでしょうか。

 

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北九州のスペースワールドは今年12月で閉園。始まりがあれば終わりもありますが、そのタイミングがわからず右往左往するのも人生のおもしろさなんでしょう。