翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

ガイドブックに縛られない旅

旅人には二つのタイプがあります。

ガイドブックに掲載されている観光スポットをすべて回りたがるタイプ。
もう一つは、現地の人々と交流し、ハプニングを楽しむタイプ。
カウチサーフィンをするのは、圧倒的に後者の旅人です。

フィンランドの女の子、マイヤちゃんをタロットバー・アーサに連れていきました。占い鑑定や編集者との打ち合わせで使わせてもらっている店です。商店街を少し入った区役所の裏側。一見さんはほとんど足を踏み入れません。
マイヤちゃんは大人気で、常連のお客さん、オーナーのマユー先生やバイトのモモちゃんまで一緒になって即席のフィンランド語講座がスタート。タロットバーではなく、フィンランド・バーみたいになりました。

帰り道、マイヤちゃんは本当にうれしそうでした。
「あのお店、外国人向けのガイドブックには絶対載っていないでしょ。そういうところに行けて、最高だった!」

マイヤちゃんの4週間の日本旅行プランはかなり大雑把。最初の1週間が東京で、次の2週間が京都、そして再び東京に1週間。
「他に行きたいところはないの?」と尋ねると「忙しく移動する旅は、好きじゃない。たくさんのものを見たような気にになるけれど、結局、何も印象に残らないと思う。私にとって日本は初めての場所だし、東京と京都を本当に知ろうとしたら、2週間でも足りないぐらい」と答えます。
やっぱりこの子とは気が合うと感じた瞬間です。

マイヤちゃんが旅立てば、次はユハナ君。
2週間前に持ち寄り食事会を開いたユハナ君が東京に戻ってきて、我が家に2泊しました。
まるでフィンランド人下宿屋みたいになっていますが、彼をホストしたいと思ったのは、カウチサーフィンのプロフィールがとてもおもしろかったから。

たとえば、こんな文章。

When I get to go outside Finland, I try to avoid having absolutely everything planned out. For me it's much more enjoyable to just hang out with local people and do whatever they like doing instead of for example reading travel guides and finding out what the top 5 museums or restaurants are.
海外旅行をする際、すべての予定を完璧に決めないようにしている。ガイドブックを読んで、その国で訪れるべきトップ5の博物館やレストランに行こうとするより、地元の人と出かけたり、彼らが好きなことを一緒にやるほうが、僕にとってはずっと楽しい。

I've tried the more traditional type of travelling too, like cramming myself into a boat with 1000 other tourists to take the gazillionth photo of the Statue of Liberty, or walking after a tour guide giving city history lessons, but I just don't get much out of that. For me couchsurfing is like the exact opposite, and therefore awesome.
従来のタイプの旅行をしたこともある。1000人の観光客と一緒に遊覧船に詰め込まれて、自由の女神の写真を山のように撮影したり、ツアーガイドの後を歩いて街の歴史を聞いたり。もう、そんな旅から得るものはない。僕にとってカウチサーフィンはそんな旅の対極にあるもの。だからすばらしい。

そして、旅人だけでなくホストする側も、自分の街にいながら、ユニークな体験が楽しめるのがカウチサーフィンです。


ラピュタ阿佐ヶ谷にて。ユハナ君はいつも黒を身につけます。