翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで重版になりました。

いつまでもあると思うな

今年から、東京の自宅を離れて旅暮らしをする日が多くなりました。新しい場所に次々と出かけるのではなく、気に入った旅先をリピートするのが理想です。

 

まず、島根の温泉津(ゆのつ)温泉。ムカデにかまれるというアクシデントがあったのは別の温泉。温泉津の薬効で痛みもすっかり消えました。

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温泉津では休息を挟みながら短い入浴を繰り返すという入浴法が奨励されています。冷たい水を洗面器に汲んで手ぬぐいで体を冷やしながら湯船のほとりで休息すれば、サウナと水風呂後の「整った」に近い感覚が得られます。そして何度も温泉津に行くうちに顔見知りもでき、再会するのが楽しみです。

 

島根の次のリピート候補は、伊豆高原のやすらぎの里。半年に一度のペースで1週間滞在しているセレブマダムを見習うことにしました。ただし、私は断食ではなく普通食コース。本館と養生館に交互に滞在することにしています。今年は4月にウラナイ8の杏子さんと滞在したので、半年後の今月に行く予定です。

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温泉津と伊豆高原以外は、JALの「どこかにマイル」かバーゲンを狙って暑い時期は北海道、寒い時期は沖縄へ。運任せということもあり、リピートしたい場所はまだ定まっていません。

 

平日の温泉に食事なし一人泊で滞在できるOtell(オーテル)という予約サイトは、アンバサダーになったこともあり、どんどん活用する予定だったのですが、この年末で新規予約受付が終了という連絡が来ました。

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温泉旅館の利用は土日祝日に集中することから、空いている平日の部屋を連泊で活用するというアイデアは目の付け所がいいと感心しました。食事なしにすることで、人出不足の宿でも対応できます。リモートワークが予測ほど定着せず利用者が伸びなかったのか、あるいは旅行需要が戻り単価の安いワーケーション連泊を切り捨てることになったのでしょうか。

 

伊東の暖香園、冬にはありがたい避寒地でしたが、1回きりで終わってしまいました。草津諏訪湖犬吠埼九十九里浜などにも行ってみたかった…。

個人で食事なし連泊の予約をすればいいのでしょうが、Otell経由ならWi-Fi完備で仕事用デスクとチェアが用意されています。湯治向けのひなびた旅館もいいのですが、和室の座卓でパソコンに向かっていると腰が痛くなりそう。今後は個人で洋室のある温泉を探すことにしますが、ほとんどの宿は二人泊基本なのがつらいところです。

 

津軽鉄道の車窓から見た岩木山

津軽鉄道も経営が厳しいらしく、駅には「津軽鉄道があって当たり前と思わないでください」というポスターが貼られ、ネーミングライツパートナーやクラウドファンディングを募集していました。

 

人口減少の一途をたどる日本では、今あるサービスがこれからも続くとは限りません。便利に使っている宅配便やネットスーパーも、配達スタッフのなり手がいなければサービス終了でしょう。

 

河合雅司の『未来の年表』シリーズを読んで暗たんたる気持ちになりました。

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個人としてできることは「働けるうちは働き、1つとは言わず2つ以上の仕事をこなせ」とあります。人手不足の配送や外食分野などでは60代未経験でも雇ってくれるはずです。体を動かす仕事なら健康にもいいし、1日とか2日だけでもどうかと考えるのですが、ためらってしまいます。30年以上もフリーランスで原稿を書くという型にはまらない仕事をしてきたので、マニュアル通りに働く自信がありません。活字業界が全盛の時代だったので徹夜もしたし、休日もろくに取らないような働き方をしてきました。60代がゴールだと思って走り続けてきたので、ゴールポストが延長されても困るというのが本音です。

 

だから便利なサービスが終了しても不満は抱かず「いつまでもあると思うな」と念じながら受け入れていくしかありません。