翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)、ビジネス記事翻訳。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。ウラナイ8所属。

マイル錬金術とGoToの教訓

登別温泉に行ったのは、JALの「どこかにマイル」で行先が札幌になったから。1泊旅行なので朝一に出発し、翌日は一番遅い時間帯で申込みました。帰りは空席があれば早い便に振り替えることもできます。

 

羽田発6時25分の便となり、始発電車で羽田へ。

搭乗口に向かうと「満席で席が足りないので8時の便に変更してくださる方を募集」というアナウンスが。GO TOキャンペーンが東京でも始まったからでしょうか。こんな早朝から札幌に行く人がいるとはびっくりです。

新千歳空港から登別温泉のバスが減便となり、3時間ほど新千歳で時間をつぶす予定だったので、席を譲ることにしました。羽田だったらJALのラウンジが使えるし。

 

JALの職員にたいそう感謝され、協力金かマイルのどちらにするか聞かれました。うわさに聞いた「フレックストラベラー」制度というものです。マイルはけっこう溜まっているので協力金を選びました。

1万円札が入った封筒を渡されました。しかし、もともとの航空券は「どこかにマイル」ですからお金を払って購入したものではありません。これぞマイル錬金術

新幹線だったら、普通席に立って乗ることもできますが、飛行機の座席は増やせません。朝一の便、そして最終便で起こるようで、翌日以降の便に振り替えた場合、協力金は2万円となります。

 

1万円もらえてラッキーといえばラッキーですが、不要不急の旅なんだから、必要とする人には喜んで席を譲り、感謝されるほうが気持ちがいいと思ってしまいました。

 

日本では1960年代まで、献血するとお金がもらえました。現在は飲み物や記念品がもらえますが、基本的に無償で献血することになっています。お金がからむと貧しい人が偽名を使って頻繁に献血して血液の質が悪化するなどの弊害が出ます。そしてマイケル・サンデルの『それをお金で買いますかー市場主義の限界』では、売血を認めると、人々は血液を商品とみなし献血をしようとする道徳的な責任を感じにくくなるという説が紹介されています。

 

とはいえ、飛行機の座席の売買は時間勝負ですから、悠長なことを言っていられません。私が席を譲って別の便に振り替えられたのは当初乗る予定だった飛行機のドアが閉まる15分ほど前でした。お金は明確に感謝を示す指標になります。

 

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登別前にそびえるデンマーク風のお城。中は水族館になっているそうです。

今回の旅では第一滝本館という登別を代表する宿に泊まりました。GO TOキャンペーンの恩恵で宿泊料金は35%引き、クーポンの15%は夕食時の飲み物とお土産に使いました。

ここのお風呂はすばらしかったので、GO TOでなくても泊まったと思います。秋の御膳のメニューを見たら、鮭、カニ、ホタテ、金目鯛と北海道のおいしそうなものがずらりと並び、つい夕朝食付きプランを選びました。

この夏ネットで炎上した「廃棄前提おじさん」。GO TOで行き慣れない旅館に行き、食事が多すぎて食べきれず「廃棄前提」とツイートした男性です。彼のことを批判できません。私も同じで、食べ過ぎて胃が苦しくなってしまい、夕食後はお風呂に行けなくなりました。

いつもは朝食のみのプランにして、地元の居酒屋で食べる量だけ注文するのに、GO TOだからと夕食を付けて食べきれないとは、なんと浅はかなことか。いくら安くなっても、自分に合わないものは選ぶべきではないという教訓を肝に銘じました。