翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。

過去を変える生き方

過去を変えることはできないけれど、過去の意味を変えることはできます。

 

単純な例だと、電車に乗り遅れるのは不運なことだけど、乗り遅れたから偶然、昔の知り合いに再会して、その人の紹介で恋人ができたとか。第一志望の大学に落ちて、しかたなく入った大学で生涯の目標を見つけたとか。

その後の展開によって、不運な過去が幸運に変わります。

 

そういうのはおめでたい考え方だと思っていました。

でも、実際にそう考えることを習慣にしている人がいるみたいです。

 

たとえば、フィンランド人のヘンリク君。

3年前の夏にホームステイで受け入れ、今年の3月に再来日。「育ちがいいとはこういうことなんだ」と痛感させられることばかりでした。

 

初めてのホストファミリーでおろおろ心配しているばかりの私は、よく彼から「It's not a big problem.(大した問題じゃないよ)!」と言われたものです。

 

彼は「日本留学を必ず成功させる」という強い意志を持っていました。

 

高温多湿で不快な7月の東京、朝夕のラッシュアワー、英語が通じない日本人、ひらがなをやっと覚えたら次はカタカナ、さらに漢字…。そうしたこともすべて含めて「日本での貴重な体験。フィンランドとはまったく違うよ」とにこにこしながら話していました。

 

留学終了に合わせて来日した両親とも会い、「不運を幸運に変える」のは彼の家の教育方針なんだと実感しました。

3年ぶりに再会し、過酷だった1年間の徴兵体験を話してもらいましたが、彼にとってはどんなことも、人生の糧になるのでしょう。

 

bob0524.hatenablog.com

 

さて、ヘンリク君の縁によって彼が学んだ学校で日本語教師となった私。

結局、疲れ果てて辞めることとなったのですが、この3年間に投じた莫大なエネルギーは無駄だったのか。

 

「血迷って、バカな決断をして消耗しただけだった」となるか、「あの3年間があるから今の幸せがある」となるかは、これからの生き方次第です。

 

一つ言えるのは、私は暴走老人(クレームばあさん)にならなくて済むんじゃないかという予感。

私の勤めていた学校で教師はサービス業であり、学生は顧客。よく「顧客満足」の研修を受けたものでした。

 

この3年間のサービス業の経験を、自分がサービスを受ける側になった時に活かしたいものです。

クレームを言いたくなっても、「もしかしたら経験が浅いのかも」「体調が悪いのかも」「無理やりシフトに入らされたのかも」と想像力を駆使してぐっとこらえる。クレームは、現場で働く人を何より消耗させますから。

 

そして、つらいことばかりではなく、楽しいこともたくさんありました。忘れがたい印象を残したすばらしい学生たち。日本にいながら世界中の若者と交流できたのは、最高の体験でした。

 

3年間の経験が無駄になるかならないかは、これからの生き方次第です。

  

アラン・コーエンもこう言っています。

あなたの幸せは過去に何が起こったのかではなく、今この瞬間に何をするかによって決まる。

   

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去年の5月に訪れた仙台近郊の秋保温泉。すばらしいサービスを受けた旅は、楽しい記憶として残ります。