翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

「たっすいがは、いかん!」

高知旅行から帰ってきて一週間がたちました。

それにしても、JALの「どこかにマイル」は、ありがたくて楽しいシステムです。
6000マイルで、4つの候補地のどこかの往復航空券と交換できます。羽田と伊丹の往復には通常で12000マイルが必要ですから、かなりの大盤振る舞い。航空会社としては、席が埋まらず空気を運ぶぐらいなら、特典マイルの客を乗せたほうがいいという考えなんでしょう。

高知以外の候補地は九州だったので、九州で温泉に入るのもいいと思ったのですが、高知に決まったら決まったで、ものすごく楽しみになりました。

高知は高校時代に友人と二人で旅行して以来、30年ぶり。高校時代の旅行も楽しかったけれど、高知最大の魅力を味わっていませんでした。
高知は酒飲みの天国です。いくら私が酒飲みでも、高校時代は飲んでいませんでしたから。

高知のあちこちで目にする言葉。「たっすいがは、いかん!」

キリンビールの高知でのキャッチコピーです。
土佐弁で「弱い、薄い、手ごたえがないのはダメだ」という意味。{薄い酒をちびちび飲まず、強い酒をガーっと飲め!」、「中途半端にせず、とことんやれ!」ということなんでしょう。

阪神タイガース藤川球児メジャーリーグ自由契約になり、故郷の四国アイランドリーグへ移籍表明した際にも口にした言葉です。古巣のタイガースに戻ってこないのは残念でしたが、彼なりに筋を通したのでしょう。

そこそこ長く生きてきて、おだやかで静かな生活を送るべきなんじゃないかと思うことが多いのですが、高知で再びエネルギーが注入されました。人相と易の達人、天道春樹先生のアドバイスもいただけたし。
自分の手に余る仕事を引き受けて、後悔することが多かったのですが、弱気になるたびに、「たっすいがはいかん!」と前進あるのみという勇ましい気持ちになりました。この言葉に出会えただけでも、高知に来た甲斐がありました。