「風水の本場である中国には、お掃除風水なるものは存在しない。あんなものは子供だまし」という批判をよく耳にします。
女性誌に開運原稿を書く立場としては、それを言われてはとても困ってしまいます。龍脈を捜すとか、陰宅風水でお墓を整えるなんて記事になりませんから。
たしかに風水の古典には掃除の効用なんて書いていないでしょう。
でも、風水が成立した古代中国と現在の日本の暮らしを比べてみてください。
衣服は季節ごとに替えがあればいいほうで、食器も一人2、3個ぐらいでしょうか。新聞や雑誌もないし、DMが送られてくることもありません。物が少ないので、室内が散らかることはないでしょう。
そんな環境で玄関の方位や間取りを風水的に整えれば、ストレートに効果が出るはずです。
しかし、現在の日本では、風水調整の前にまず片付け、掃除という住まいが大半ではないでしょうか。
今年も残すところ10日を切りました。
ゴミ収集日をチェックし、なるべく身軽な暮らしを目指して、どんどん捨てていきます。
指針となるのは、イギリスの工芸家、ウイリアム・モリスの名言です。
Have nothing in your house that you do not know to be useful, or believe to be beautiful.
役に立たないもの、美しいと思わないものを、家に置いてはならない。
理想とするのは、こういうホテルの部屋。