翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

カウチサーフィン

台湾で神になった日本人

日本統治下の1931年に甲子園で準優勝を果たした嘉義農林学校。 映画「KANO 1931海の向こうの甲子園」では、チームを率いた近藤兵太郎を永瀬正敏が好演しています。 センターを守った蘇正生選手は、「近藤先生は、正しい野球、強い野球を教えてくれた。差別、…

大切なのは手段ではない

マッティとキャスに出会って楽しい時間を共有できたのはカウチサーフィンのおかげですが、カウチサーフィンを通せば、いつもおもしろい体験ができるわけではありません。実際のところ、私が受け取るカウチリクエストのほとんどは、単に無料宿泊所を求めてい…

ポーランドに行くことはないだろうけれど

香港から来たキャスとマッティのカップル。 出会ったのはロンドン。キャスは香港から、マッティはポーランドからの留学生でした。二人は結婚してキャスの故国に住むことになったそうです。キャスは子供と動物専門の写真家。ホームページにはとても魅力的な写…

香港から幸運の風

自宅で仕事をしているので、ほぼ毎日スポーツクラブに行くようにしています。ところが、お正月は休みなので引きこもり状態に。運は人が運んでくるのに、誰にも会わないのでは、一気に運が下がりそうです。 そこはうまくしたもので、カウチサーフィンを通して…

須賀敦子、ナタリア・ギンズブルグ、源氏物語

スイス人のナタリーをカウチサーフィンでホストしたのは、ちょうど読んでいた須賀敦子の本にナタリア・ギンズブルグとの交流が描かれていたのも理由の一つです。 ナタリアはラテン語で「神の誕生日」を意味する女性名。フランス語形がナタリーです。トリエス…

ジュネーブからの風

2年前にはフィンランド人の旅人を次々とホストしたのですが、このところはずっとカウチサーフィンから遠ざかっていました。リクエストは届きます。でも、あまり魅力的だと思えないゲストをわざわざ泊める気にはなりません。特別なおもてなしをするわけでは…

引きこもりでも、世界とつながる

前回のエントリーでブログを紹介させていただいた齋藤慎之介さん。 http://nosumaru.com/ 現在、ニューヨーク州立大学に留学中で、専攻はメディア学やデザイン。 プロフィールを拝見すると、フィリピン語学留学や東南アジアバックパック旅行をしたり、英語も…

人と巡り会うためには、Airbnbよりカウチサーフィン

NHKラジオの実践ビジネス英語では、英語を学ぶだけでなく、アメリカの社会の動きを知ることができます。9月後半のテーマは「コラボレーティブ・ライフスタイル」。共同(連帯、協力)する生活様式とは、モノを購入する代わりに、レンタルやシェアするこ…

評価経済社会とカウチサーフィン

キンドルを使うようになって、気軽に本を買えるようになりました。 本棚はもう一杯で、新しい本を買うためには古い本を手放さなくてはいけないのですが、電子書籍なら収納スペースは不要です。今週、読んだのがこれ。超情報化社会におけるサバイバル術 「い…

日本の神様≠god

NHKラジオ英会話7月最終週は小泉八雲の『怪談』から"A Dead Secret"が教材でした。フィンランド人のアンネの来日前に島根を紹介するために使ったキーワードの一つが小泉八雲(Lafcadio Hearn)でした。 小泉八雲は一神教の厳格なのキリスト教になじめず…

羊をめぐる冒険in川本町

島根県川本町に羊飼いがいることは、優春翠から聞いていました。四柱推命では私のラッキーアニマルは羊。 http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20131128/1385604836 というわけで、羊飼いの東海林誠さんにも大変お世話になりました。「フィンランド人ジャーナリス…

ネット時代、いかに人と出会うか

3ヶ月間の日本滞在を終え、アンネはフィンランドに帰っていきました。 別れ際に、「どんな言葉でお礼を言ったらいいのかわからない」と感謝されましたが、お礼を言うのは私も同じ。 アンネがいたからこそ、おもしろい人とどんどん知り合えました。 普段、自…

フルサトで活かす特技

フィンランド人のアンネと島根の川本町に一週間滞在して、東京に戻ってきました。優春翠のおかげで、どこに行っても歓迎されました。日本を深く知りたいアンネにとっては何よりの体験になりました。前回紹介した書籍『フルサトをつくる』には「単にお客さん…

フルサトをつくろう、フィンランド人とともに

2年前、2012年の秋に阿佐ヶ谷ロフトAで、「ニートの歩き方」のphaさんと「ナリワイをつくる」の伊藤洋志さんの出版記念イベントが開かれました。とてもおもしろいトークショーでした。 d.hatena.ne.jp 京都大学卒業という共通点だけで、ベクトルはまったく…

いつだって、いまが一番大変で大切

大学時代の友人が、就活中のお嬢さんから「お母さんは正社員になって、どんな仕事をしていたの?」と聞かれたそうです。私たちが大学を卒業したのは、30年近く前のことです。 「お茶くみとコピー取り、出張費の清算」と答えたら、「え、そんなことをやるだけ…

「新しいお金」をどんどん回そう

3ヶ月間の日本滞在を楽しんでいるフィンランド人のアンネ。 新宿の日本語学校でしっかり勉強しながら剣道に打ち込み、日本の話題も取材するなど、充実した毎日を送っています。最後の2週間は四国と島根を旅する予定で、島根には私も同行します。学校が始ま…

ディランも神、バースも神

シカゴからの旅行者、マイケル。 カウチサーフィンを通した出会いですが、自宅でのホストではなく、築地と銀座で3時間ほど過ごしました。 とても密度が濃く、忘れない体験となりました。アメリカ人やイギリス人、アイルランド人など英語のネイティブスピー…

弟子の準備ができた時に師が現れる

カウチサーフィンは、アメリカの大学生によって作られた旅行者交流サイトですから、若者向けです。 50代の私が活用するのは少し無理があります。 だから、若者のように無鉄砲にカウチリクエストを送るのではなく、まず東京でホストしたりメール交換を通して…

人生にテーマを持とう

フィンランドから来たアンネは翌日から新宿の日本語学校に通い始めました。 「初日はクラス分けのテストがある」と勉強に余念のないアンネ。 もう来日7度目だし、去年は四国の歩き遍路を一人でやり通したのですから、ある程度の日本語は身についているはず…

カウチサーフィン2.0

フィンランドからアンネがやって来ました。 去年の6月に初めて会って、我が家でホスト。9月にはフィンランド・セイナヨキのアンネの家に泊めてもらいました。カウチサーフィンについて、「会ったこともない外国人旅行者を自宅に泊めるの?」とぎょっとされ…

化学反応で生じる新通貨

このブログで何度も書いていますが、あらゆる運は人との出会いによってもたらされます。西に黄色を置いても一歩も外に出ず、誰とも出会わないで過ごしては、金運は上がりようもありません。 「いや、引きこもりでもネットを使って儲けられる」という反論があ…

つながった後に、何をするか

今年の6月、カウチサーフィンでホストしたアンネ。9月には彼女の住むフィンランドへ。 そして来年の5月にアンネがまた日本にやって来ると聞き、がぜん楽しくなってきました。今回は3ヶ月間の滞在。 休暇に関してはフィンランドはうらやましい限り。社員…

アンネの黒いランドセル

9月のフィンランド旅行で最もお世話になったのが、新聞記者のアンネです。東京でホストしたのは、今年の6月。d.hatena.ne.jpd.hatena.ne.jp日本人でもなかなかできない四国の歩き遍路を一気にやり通したアンネ。仏教のことをあれこれ質問されて答えに窮し…

ヘルシンキ、大人のフラットシェア事情

フィンランドでは、年齢的には若くても、精神的に成熟している人とばかり会ったような気がします。 たとえば、スザンヌのフラットにカウチサーフィンで泊めてもらったとき。100平米以上ある広いフラットで、8畳ほどの個室が3つ。 スザンヌ(ドイツ人)、ヴ…

大人の国フィンランド

いつまでも学生時代の延長のような生活を送っているせいか、いい年をして、自分が大人だという自覚がありません。今年になってフィンランドの友人が一気にできました。 10代から60代まで、さまざまな年齢ですが、全員、精神年齢は私より上でした。サムとエリ…

フィンランド人に学ぶ戊(つちのえ)の生き方

フィンランドは、緯度の高い国ですから夏と冬で昼間の長さがまったく違います。夏至のお祭りでは、ほとんど太陽が沈まないまま朝になるので、酒豪は延々と飲み続けるとか。一方、冬は日照時間が短く、うつ病になる人も多いそうです。東洋占術では、陰陽五行…

オーガナイズされた生活

9月のフィンランド旅行では、編集者アヌのお宅にカウチサーフィンで2泊して、行き当たりばったりの生活を反省するいい機会になりました。アヌとサムは40代の夫婦。大学に入学したばかりの18歳の長女、小学6年生の長男の4人暮らしです。半年以上にわたっ…

本当にすばらしい瞬間は撮影できない

NHKラジオの実践ビジネス英語、8月後半のテーマは、Good Food, Nice Manners(おいしい食事、よいマナー)でした。kamomeskyさんが杉田先生とヘザーさんがテーマについての会話を書き起こしてくださっています。 d.hatena.ne.jpニューヨークで働く日本人…

海外で「日本人でよかった」と思えるありがたさ

ずっと英語の勉強を続けているつもりなのですが、海外で英語での会話となると、頭の中の考えをすべて口にすることができず、くやしい思いをすることがあります。「どうして英語がネイティブの国に生まれなかったのだろう」に始まり、「読み書きではなく、会…

赤いハンモックと黒い猫

カウチサーフィンの醍醐味は、どんな寝床で寝るか、その日になるまでわからないことです。フィンランド到着初日は時差ぼけ解消のため、ヘルシンキ中央駅近くのホテルに泊まりました。Booking.comで予約したので、写真や口コミでだいたいどんなところか想像で…