今年もまた阿佐ヶ谷の夏の風物詩、七夕祭りが開催されます。
2013年に書いたブログ。
bob0524.hatenablog.com
6年も過ぎると、自分が書いたものなのに、人の原稿のように読み返してしまいます。
あの頃は対面鑑定もやっていて、日本語教師なんて職業があることも知らず、ひたすら占いの原稿ばかり書いていた記憶があります。
七夕の占いイベントの最大の収穫は、天海玉紀さんと知り合ったこと。
東洋占術という共通言語でとことん話し合えることがうれしくて、まついなつき先生の占いのお店、トナカイの火曜日担当だった玉紀さんの鑑定が終わる時間を見計らっては落ち合って、中野の酒場で語り明かしたものです。
その後、トナカイは中野から南阿佐ヶ谷に移転。私の家からは徒歩5分という近さです。玉紀さんに声をかけていただき、易や九星気学の講座を担当することができました。
副業の日本語教師の仕事が忙しくなり、占いとは少し距離ができてしまいましたが、3年間の激務を終え、日本語学校は卒業することに。
そこに飛び込んできたのが、トナカイの閉店のニュース!
何事も始まりがあれば終わりがある。そして終わればまた始まりがある。
占いを学び、自分の言葉で語ったり考える楽しさ。
先週の金曜日は玉紀さんの「三奇星リアルボイス研究会」にもぐりこませてもらいました。
三奇星とは「調舒星」「車騎星」「龍高星」の3つです。個人主義で伝統や常識に反逆する型破りなエネルギーの星3つが揃うとどうなるか、というところをスタート地点にしたかったので、龍高星が中心で三奇星もちの星読視ゆき先生のお話からスタートしました。
私には三奇星が一つもありません。自分のことを変わっていると思っていたけれど、実は単なる俗物に過ぎず、上には上がいるというオチでした。
「調舒星」は玉紀さんとの付き合いで少しは耐性ができたけれど、「龍高星」には圧倒されました。なんという変人! そして「車騎星」および特別ゲストの甘夏さんの「牽牛星」は私にはまったくない要素なので言葉の通じない外国人を相手にしているかのようでした。。
東洋占術の本を読むだけでは得られないリアルボイスのおもしろさ。集団で語り合うからこそ生まれるフィードバック。これが玉紀さんが確立した講座スタイルの醍醐味です。
おとといの火曜日は、トナカイの最終週企画の一環として「易占大会」を開きました。一応、講師という立場だったのですが、一番勉強になったのは私です。
易のメッセージは占う人それぞれの通路を通して降りてきます。参加者の方々が披露する切り口がとても新鮮でした。
この本に「易者は小説家でなければならない」という仁田丸久氏のことばが紹介されていますが、易の八卦を使えば相談者が出したテーマに対してそれぞれ物語が作れるのです。
3時間と長めの設定にしましたが、あっという間に時間が過ぎていき、ページをめくるのがもどかしくなるようなおもしろい小説を読了したかのような気持ちになりました。
そして、来月8月12日は新宿で「東洋占術夏祭りDAY」。
natsuseannco.com
三部構成で、第一部は天海玉紀さんの「陰陽の不思議な世界」。
第二部が私の担当で「東洋占術で自己表現ワークショップ」。
日本語学校で作文のクラスを担当した経験から生まれた企画です。
母国の大学の日本文学科で谷崎潤一郎を専攻するという学生から、ひらがなもおぼつかない日本語初心者まで、"Express yourself in Japanese!"と、それぞれのレベルに合わせた日本語での自己表現を促してきました。日本語で文章が書けないのなら、単語だけでもいい。自分の名前を漢字で書いてみよう。「夜露死苦」みたいに。日本の漫画やアニメのキャラクターの名前を書くだけでもいい。筆ペンを使ってカリグラフィーにしてみてはどう?
その東洋占術版をやってみます。
レクチャーじゃなくてワークショップですから、お互いに感想を言い合ったり、参加者同士の相互作用で学びを深める機会にできたらと思っています。
そして第三部が甘夏弦さんの「なっちゃんの夏休み研究発表会」。同じ誕生日に生まれた元野球選手の上原浩治氏と高橋由伸氏の人生を東西の命術で読み解いていくというスリリングな企画です。
第一部で東洋占術の根幹を掘り下げ、第二部で自分を表現し、第三部で他者を考察するという流れですが、興味のある一つだけの受講も大歓迎です。
お申し込みは夏瀬杏子さんのサイトから。
トナカイが閉店して、寿司のネタが無駄になっちゃうと思っていたら、再び寿司を回すことになり、どんなチャンスが回ってくることやら。