9月も末だというのに真夏のように暑い東京を離れ、島根へ向かいました。
親友の優春翠が、実家のある島根と関東の二拠点を生活を始めたことがきっかけで、私も年に一度のペースで島根を訪れるようになりました。
東京から島根は遠いようでいて、飛行機を使えば関西に行くのとそんなに変わりません。
今回は、まず松江に一泊し小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)ゆかりの場所を訪れました。
日本のアニメや漫画が大好きだという外国人学生に日々接しているうちに、元祖日本オタクともいうべき小泉八雲の足跡をたどりたくなったのです。
碑文は『日本の面影』の一節です。
MATSUE The Chief City of the Province of the Gods
神々の国の首都 松江I too must make divers pilgrimages, for all about the city, beyond the waters or beyond the hills, lie holy places immemorially old.
私も方々へ巡礼の旅をしなければならない。
この市をぐるっととりまいて、みずうみのかなた、山々のあなたに、いつからともなく古い神聖な場所があるから
小泉八雲記念館の展示に「片道切符の人生」という表現があり、胸を打たれました。
ギリシャからアイルランド、アメリカ、マルティニーク島、そして日本へ。
小泉八雲のような生涯が旅という大胆な人生は凡人には真似できませんが、旅に出るたびに、毎日の生活を違った角度から見ることができるようになり、生き方を見直すヒントが与えられます。