「忙しい自慢」をするのは格好のいいものではありませんが、この7月は超多忙でした。
一つには、教えている日本語学校の短期留学生が夏休みで激増したこと。他の先生方も手一杯になり、代講を頼まれることがあったからです。
中上級のクラスは、文法を教えるというよりも、学生たちとやり取りしながら、語彙や日本文化への理解を深めていく授業です。だから教案をきっちり作り込まなくていいのですが、空回りしたらどうしようと不安でした。
しかも、授業開始が朝の8時という日も! 日頃の起床時間です。寝過ごすのが怖くて、朝5時に目が覚めると、もう眠れません。
多くの学生に教えましたが、職員室に私を訪ねてくるのは、日本語の質問ではなく、レアなポケモンをゲットしたとか、うまい駄洒落を思いついたという報告のためです。本筋より与太話のほうが印象に残ってしまうとは…。
そして、7月の第2週からフィンランド人学生のソフィーのホームステイが始めました。下宿屋状態の手抜きホストマザーですが、それでも家事は増えます。
さらになぜか、こんな時に限って本業も忙しくなります。事情を話して断ろうとするのですが、「そこをなんとか」と編集者に押し付けられます。
なんとかこの7月を乗り切ったのですが、2年前に友永ヨーガ学院で通い断食をやった時と同じぐらい痩せました。
忙しさのピークを過ぎ、読んだのがこの本。何もかも詰め込んでしまう自分を反省して。
- 作者: pha
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2015/12/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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エネルギーが有り余っている私は、30歳ではとてもそんな風に思えませんでしたが、さすがに50代半ばとなると、余生を考えるようになりました。
「自分はもっと早く死んでいてもおかしくなかった。今の人生は余生とかオマケみたいなものだ」と思えば、どんな厄介な出来事が起こっても「人生はいろいろあるなあ」と思って楽しむ余裕が出てくる。
いつになったら、こうした境地に達することができるものやら。
しかし、いつまでも体力や気力が続くわけがないし、「生涯現役」というのは、本人はいい気分でも周囲には迷惑でしょう。
教壇に立つのが負担になってきても、ホームステイのホストは続けられるかもしれないし、原稿の依頼がなくなれば、こうしてブログを書いていればいいわけだし。
突然死しない限り、余生はいつか必ずやって来ます。
強欲でエネルギー過多の私は、不完全燃焼のまま余生を迎えるのがいやなんです。「やることはやった」と思えるために、今は走り回っています。
温泉巡りも余生の大きな楽しみの一つ。修善寺温泉にもゆっくり滞在したい。