翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで重版になりました。

人生はポーカーのようなもの

単に占いの勉強をしているだけでなく、実際に鑑定していると、教科書だけでは答えが出ないことがたくさんあります。

お客様から「同じ日に生まれても、運命が違うのはなぜ?」と質問されることがあります。

四柱推命では、まず男性と女性によって、10年ごとの大運の巡りが違います。
そして、生まれた時刻がわかっていれば、2時間ごとに時柱(じちゅう)が違います。

現在、日本では年間に約100万人の赤ちゃんが生まれています。
少子化が進行する前はもっと多く、1971年から1974年までの第二次ベビーブームの時代は出生数が200万人を超えていました。
間を取って、年に150万人の赤ちゃんが生まれるとして、365日で割ると一日約4000人。男性と女性で半分に割ると2000人。さらにこれを12で割ると約160人。多忙な産婦人科の負担を減らすために、出産時間を調整しているなら、多少の偏りは生じるかもしれませんが、約160人は年柱、月柱、日柱、時柱の四柱と後天運がまったく同じになります。

この160人が同じような人生を送っているわけはなく、それぞれ個性のある生き方をしているはずです。

生年月日で占う者にとっては、この謎を解くのが大きな課題ですが、一つのヒントを与えてくれるのが、次の言葉です。

Success in life comes not from holding a good hand, but in playing a poor hand well.
人生における成功は、よい持ち札を持っていることではなく、悪い持ち札でうまく勝負することである。
(Denis Waitley)

これは人生をポーカーにたとえた名言です。
いかさまでもしない限り、どんなカードが配られるかは時の運ですし、誕生日も選べません。
でも、配られたカードでゲームに臨むしかないのですから、うまく勝負する方法を工夫するしかありません。

勝負が少しでも有利に展開するために役立つ助言ができる占い師を目指すのみです。