翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

財布は色や形より中身が大事

朝日新聞の土曜日別刷り「be」版に人材コンサルタントの田中和彦氏の「はたらく気持ち」というコラムがあります。
さまざまな職業で働く人の本音が紹介されていて、読み応えがあります。

先週の土曜日は、タクシー運転手さんの話でした。
朝から一万円札を出す客が続いて、お釣りがなくなったところに、若い女性客をワンメーター先のビルまで乗せたら、また一万円札。
「早くして」と一方的に急かすばかりの女性客。クレジットカードや電子マネーで払えることを説明しても「早く! 遅刻する!」の一点張り。
「じゃあコンビニで両替してきますから」と申し出ると「ありえない!」。
運転手さんもついにキレて「もういいよ」となったところ、若い女性は平然とタクシーを降りながら「それでもプロなわけ?」と捨て台詞を言い放ったそうです。

なんとも心が寒くなる話です。
運転手さんも気の毒ですが、この若い女性も相当、運を落としています。出勤途中だったようですが、朝からこんなことを引き起こして、穏やかな気分で仕事ができるとは思えません。ミスを連発したり、職場だけでなくプライベートな人間関係もぎくしゃくするのではないでしょう。

お金を支払う時、エネルギーもやりとりします。
金運が好調な人は、レストランなら「ありがとう、おいしかった」という気持ちを込めてお金を払っています。

数千円の食事代なら一万円札やクレジットカードでの支払いもありでしょうが、千円未満なら、私は千円札で支払うようにしています。

これまで雑誌の開運記事でも書いたことがありますが、財布はお札を折らなくてすむ長財布がいいとか、黄色がいいという前に、お札の種類をバランスよく揃えておくことが大切です。

私の財布には、一万円札2枚、五千円札1枚、千円札10枚の合計3万円が入っています。
帰宅すると使った分だけ補充します。
自宅にはストック用の財布もあり、銀行が混んでいない時間帯に両替機を利用して札種を揃えています。最近はコンビニなど電子マネーで支払えるところが多くなってきたので、補充する金額は少なくなってきています。

サービスのいいお店なら、数百円の支払いで一万円札を出しても、愛想よくお釣りをくれるでしょう。
でも、お店の人は「困ったな。この人も一万円で支払いか。お釣り用の千円札が少なくなってきた。これから忙しくなる時間帯だけど、銀行に行って両替しなくてはいけないかも。銀行が混んでいたら時間がかかる…」と心の中で舌打ちしているかもしれません。
そんな状況で受け取るお釣りには、最初からネガティブな「気」が付着しています。

金運を上げたいのなら、気持ちよくお金をやりとりすること。そのために財布の中身を常に整えておきたいものです。