翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

2013-01-01から1年間の記事一覧

「中空の竹」になりたい

エリザベス・ギルバートについて書いたら、kamomeskyさんが創造性についてのTED Talkがおもしろいと教えてくれました。Your elusive creative genius | Elizabeth Gilbert西宮で英語教室を開いているkamomeskyさんと知り合ったきっかけは、スーザン・ケイン…

磨くべき床は目の前にある

イタリアで4ヶ月間、おいしいものをたらふく食べ、英気を取り戻したエリザベス・ギルバート。次の4ヶ月はインドで過ごします。『Eat,Pray,Love 食べて、祈って、恋をして』ではインド編が最も読み応えがありました。エリザベスの当初の予定ではアシュラム…

人生の専攻を決める

旅について考えることが多いので、この本を読みました。食べて、祈って、恋をして 女が直面するあらゆること探究の書作者: エリザベスギルバート,那波かおり出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン発売日: 2009/12/17メディア: 単行本購入: 5人 クリッ…

カウチサーフィンとマジックテープの法則

カウチサーフィンをやっていると話すと、「無料で外国人旅行者を泊めるの!?」とよく驚かれますが、お金をもらわないからこそ、ゲストを選べるのがカウチサーフィンのいいところだと私は思っています。空いている部屋を旅行者に貸し出すair bnb(エア・ビーア…

マイヤちゃん、福島の猫に会う

4月の上旬にカウチサーフィンでホストしたフィンランドの女の子、マイヤちゃん。マイヤちゃんのはじめてのおつかい http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20130414/13659012272週間の京都滞在を終えて東京に戻ってきたマイヤちゃんと、隣の駅のアキコさんのお宅…

ネット社会の「縁起」

安岡正篤の「論語に学ぶ」(PHP文庫)を読んでいたら、こんな一節がありました。 人生万事縁である。だから縁起という。 日本で民間に一番普及している仏は、観音菩薩や阿弥陀如来ではなく、地蔵菩薩。なぜ地蔵菩薩が普及したかというと、地蔵さまを信仰…

「限定された目的は人生を簡潔にする」

知り合いの編集者が村上春樹の新作の3分の1は舞台がフィンランドだと教えてくれました。「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 出版当初は品切れ状態だったようでしたが、ようやく街の書店で買えるようになりました。読み出すと止まらなくなり、一…

秩父で金運アップ祈願

友人の風水師・優春翠とは、会えば話が尽きないため、食事やお茶だけでは時間が足りなくなります。そのため、会うのはいつも泊りがけ。先月は埼玉の自宅に一泊し、今月は秩父の鉱泉へ行きました。どこか温泉で一泊しようかという話が出て、秩父に行ってみた…

ユハナ君に学ぶ英語表現

フィンランド人のユハナ君と話していると、話題がどんどん広がっていきます。これは、上手な人とテニスのラリーをやるようなものです。こちらのブロークンな英語を汲み取り、打ち返しやすいところに話を持っていってくれるからです。ユハナ君はタンペレ大学…

ガイドブックに縛られない旅

旅人には二つのタイプがあります。ガイドブックに掲載されている観光スポットをすべて回りたがるタイプ。 もう一つは、現地の人々と交流し、ハプニングを楽しむタイプ。 カウチサーフィンをするのは、圧倒的に後者の旅人です。フィンランドの女の子、マイヤ…

目的地をはっきりさせると、たどりつく

カウチサーファーを家に泊めますが、観光ガイドはあまりやりません。東京タワーや渋谷のスクランブル交差点に行きたいと思わないし、東京のことをあれこれ聞かれてもうまく説明できないからです。スザンヌの空手道場、ケネスのカトリック教会のように、おも…

マイヤちゃんのはじめてのおつかい

カウチサーフィンでフィンランドの女の子、マイヤをホストしました。猫とヨガが好きな26歳。写真を見ると、いかにも北欧の女の子といったかわいらしさです。 アキ・カウリスマキの映画が好きだというのでホストすることにしました。フィンランド人全員がカウ…

枯れた鉢やプランターは金運にマイナス

イースト・プレス「開運帖」今月発売号では、友人の風水師・優春翠が実際の風水鑑定から得た開運ネタが盛り込まれています。開運帖 2013年6月号出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2013/04/16メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見るトイレ…

四角い部屋に丸いテーブル

風水の直居由美里(ユミリー)先生とは、20年近くのおつきあいになります。最初に取材にうかがった時は、占いの知識のない普通のライターだったので、一からお話を聞いて記事を書きました。ユミリー先生は、あれよあれよという間に著名になり、「人は住まい…

自宅を他人の視線で見る

フィンランド人やアメリカ人と遊び歩くばかりでなく、仕事もやっています。4月中旬発売のイースト・プレス「開運帖」では、友人の風水師・優春翠の監修で風水の原稿を10ページほど書きました。キッチンや玄関など、部屋別に開運法を紹介するために、いろい…

星新一が「ナンバー・クラブ」で予言した未来

星新一の「ナンバー・クラブ」を読んだのは、30年以上も前です。酒場のテーブルに小さな装置があり、会員証を入れるとその場にいる客同士の共通の話題を教えてくれるという話です。 旅先でも初対面の相手と盛り上がれます。これはまさに私がカウチサーフィン…

カウチサーフィンの達人、スザンヌ

先週は立て続けにカウチサーフィンのゲストを迎えたので、国際下宿屋のようになってしまいました。 といっても、ホストしたのはスザンヌとケネスの二人だけ。ケネスは週の始めに泊まって京都へ。木曜日には沖縄からスザンヌが戻り、週末に再びケネス。二人と…

道は遠くても、少しずつ進むしかない

カウチサーフィンで我が家のゲストとなったニューオリンズ生まれのケネス。初対面なのですが、2週間ほど毎日メール交換していたので、旧知の仲のように感じます。南部なまりが心配で「会ったときはゆっくり、シンプルな単語で話してね」と頼んでおきました…

ディラン先生が取り持った縁

フィンランド人と知り合うためにカウチサーフィンをやっているのですが、世界は広いのでフィンランド人以外との出会いもあります。今週はアメリカ人のケネスをホストしました。 ケネスからのリクエストには「プロフィールにボブ・ディランとザ・バンドが好き…

いくつになっても「最後の授業」は切ない

昨年9月から通い始めた中野・スオミ教会のフィンランド語教室。 月に2回のペースなのですが、年が明けてからは仕事のやりくりがつかず休むことが多くなりました。牧師のマルッティ先生と奥様のパイヴィ先生が任期を終えてフィンランドに帰国されることにな…

生者のための恐山

東日本大震災から2年を迎える前日の3月10日、朝日新聞朝刊。 大きな津波被害を受けた宮城県南三陸町の「いつよおばあちゃんの復刻かりんとん」が紹介されていました。佐藤のり子さんは、津波で義理の両親である猛さんといつよさんを亡くしました。のり子さ…

クリスティーが3日で書いた小説

先週は集中して仕事したのをいいことに、今週は遊び暮らしています。「1週間で1冊書いたのだから」と、いい気になっていますが、アガサ・クリスティーは3日で長編小説を書き上げたことがあります。タイトルは「春にして君を離れ」。 推理小説ではないので…

1週間で1冊の本を書く

出版不況で、フリーランスのライターは仕事がなくヒマなのかといえば、そうでもなく、とんでもなく忙しくなったりします。先週は超人的に働きました。 月曜から日曜までの7日間で書籍1冊を書きました。 といっても、私は著者ではなく、世間でいうゴースト…

ゲシュタルトの祈り

久しぶりにアラン・コーエンの本を読んでいたら、こんな一節がありました。「地獄への一直線への道は、パートナーに自分の虚しさを埋めてもらおうと期待することだ」確かに、そうです。 しかし人生は、「わかっているけど、やめられない」というものだらけで…

東洋を極めれば、西洋に通じる

海外の日本好きにはさまざまなタイプがありますが、武道(martial arts)をやっている人もけっこういます。先日、カウチサーフィンで我が家に滞在したスザンヌも空手の黒帯です。 現在はヘルシンキ在住ですが、ドイツ出身で、お父さんが空手をやっていたこと…

何があろうと、エクササイズ

これまでの人生で私が下した最良の決断の一つは、スポーツクラブ入会です。自宅から徒歩約5分のスポーツクラブ。会員証を見ると、入会は1992年。20年以上、通い続けています。頻度は、基本的に毎日。 何時に行くかは、スタジオレッスンのプログラム次第。 …

フィンランド人はなぜ英語が上手なのか?

昨年9月からフィンランド語を学び始めたものの、とても身につきそうにありません。ある日のクラスでは、数を学びました。 1 yksi(ユクシ)、2 kaksi(カクシ)、3 kolme(コルメ)…。 このくらいなら覚えられても、7 seitsemän(セイツェマン)、8 ka…

フィンランド、国の光を観る

フィンランドを好きになったきっかけは、アキ・カウリスマキ監督の映画「浮き雲」。 人生を変える映画があるとしたら、私にとってはまさにこの映画です。失業三部作あるいは敗者三部作(いずれにしても、なんと暗いネーミング!)の第一作。 ヘルシンキのレ…

ギリシャに「黄金の夜明け」は訪れるのか?

2月10日朝日新聞の第一面「カオスの深遠」シリーズに、ギリシャで起こったある殺人事件が書かれていました。2013年1月17日、アテネの下町で26歳のパキスタン移民が刺殺されました。 犯行時刻は午前3時すぎ。朝市に出勤する途中での惨事です。週3日、オレ…

selectiveな人間関係

このところカウチサーフィン(CS)を通じた出会いに恵まれ、人間関係について考えさせられます。CSの最もいいところは、会いたい人だけに会えること。そうじゃない人は、良心の呵責なくどんどん断れます。CS歴の長い人の話によれば、最近のCSはすっ…