翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)、ビジネス記事翻訳ですが、そろそろリタイア状態へ移行中。JALの「どこかにマイル」で日本各地に出没。ウラナイ8で活動しています。

佐賀県庁で国の光を観る

先月末の福岡経由の佐賀旅行。すっかり佐賀が気に入りました。

編集・出版業界のフリーランスの間で佐賀に移住するという話をちらほら聞いたことがあります。リモートで仕事をして、東京に来る必要があればアクセスが抜群に便利な福岡空港を利用できます。嬉野温泉へも、福岡空港国際線ターミナルから直行バスが出ていて、別府や湯布院行きもありました。東京で借家暮らしだったら、私も検討していたでしょう。家賃はぐっと安くなって、おいしい食べ物と温泉三昧の日々! しかし、佐賀県側としては、半分リタイアしたような人間に移住されても迷惑でしょう。旅行者としてのんびり訪れることにします。

 

お笑い芸人のはなわが自虐的な『佐賀県』という曲を出しているし、「佐賀には何もない」とよく言われますが、新幹線ができて佐賀駅から博多駅まで40分ほどです。

 

嬉野温泉に一泊し、佐賀駅前のビジネスホテルにも一泊。ライトアップされ、佐賀出身の偉人の像が並ぶ道を歩いて、佐賀県庁まで行きました。お目当ては屋上のレストラン。官公庁のレストラン巡りが旅のテーマの一つです。

 

観光の語源は易経「風地観」の四爻の爻辞「国の光を観る」から。国のようすを観れば、為政者の徳の高さがわかるという意味です。

bob0524.hatenablog.com

これまで旅先の県庁や市役所の食堂に行ってきましたが、職員と外部からの訪問者の共用ばかりでした。

ところが佐賀県庁のレストランは外部用。有田焼や伊万里焼の器で佐賀牛のメニューが出ます。夜も営業しており、夜景を見ながらのディナータイムが楽しめます。おそらく職員専用の食堂は別にあるのでしょう。

実はこのレストラン、コロナの影響でこの夏、運営会社が破産しています。空港でもレストランを運営しており、観光客減少が直撃したのでしょう。

県の顔でもあるレストランが休業状態なのは由々しき事態。佐賀県では運営会社を急募し、同じスタッフ、メニューで営業を再開したとのこと。このあたり、抜かりがありません。

 

レストランのある最上階はプロジェクションマッピングで観光スポット化を狙っていました。サービス精神旺盛な県庁です。

 

そして、旧知事室や旧貴賓室も一般公開されています。

廊下ですれ違う県庁職員の方々は、あきらかに観光客風の私にも愛想よく挨拶してくださり、職員一丸となって佐賀県の観光PRに力を入れていると感じられました。

 

佐賀県山口祥義知事は、昭和40年生まれで現在二期目。初当選は49歳ですから、県知事としては若いほうでしょうか。

埼玉生まれながら、両親は佐賀県出身。東大法学部から旧自治省というキャリアですから中央とのパイプも太そう。地方自治体の活性化を担当し、内閣危機管理室や消防庁にも出向経験があり災害にも強そう。絵に描いたような理想の知事のイメージです。

今月知事選があり、対立候補共産党が出ているだけですから三選は盤石で、ホテルに置いてあった地方紙によると、選挙費用の無駄だという声も出ているそうです。

 

脈絡のないお祭り騒ぎの中、その場のノリで知事が選ばれる東京都民からすると、うらやましくなります。

このままのペースで人口が減れば、どの自治体も生き残りのために必死になります。どの候補に一票を託すか、真剣に考える有権者が増えるのか。それとも、誰がなっても同じと若者が棄権し、既得権益を守ろうとする高齢者に支持される旧態依然の候補者が当選し続けるのでしょうか。