翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)、ビジネス記事翻訳。副業で外国人に日本語を教えていましたが、2019年3月で卒業。フィンランドが大好き。ウラナイ8所属。

物語を旅し、いつかはメキシコへ

当たり前のように思っていた旅する自由がコロナによって奪われ、改めて旅について考えました。

コンフォート・ゾーンで暮らしていれば楽なのに、人はなぜわざわざ旅に出るのか。

 

その理由の一つは、物語のためでしょう。豊かな社会になると食べて寝るだけでは満足できず、物語がないと生きる意味を見出せません。

映画やアニメ、小説の舞台になった場所を追体験したい。その物語に夢中になったからこそ、その場にリアルで立ってみたい。昔は宗教を口実にした聖地巡礼が旅の理由でしたが、今は聖地巡礼といえばアニメの舞台を巡ることです。

 

東京から寅の方位にある大洗には吉方位取りでよく行きます。そして、大洗を訪れる人の大半は『ガールズパンツァー』のファンだとわかりました。 bob0524.hatenablog.com

 

このところ熱烈に行きたいと願っている別府にも、聖地巡礼の舞台がありました。 

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鬼滅の刃』の聖地の一つとされる八幡竈門神社。鬼が作ったという石段があります。

奉納された絵馬には、鬼滅の刃のイラストがそれぞれの思いが描き込まれていました。

これこそ現代の聖地。単に日々を送るだけではなく、人は物語によって生かされているのです。

 

コロナが収まって再び海外旅行が解禁されたら、どこに行こう…。

フィンランドの友人を訪ねて夏至を体験するのもいいし、スペインにはぜひまた行ってみたい。韓国、台湾、タイ、ベトナムといったアジアの国にも行きたい。

物語という観点では南米コロンビアが第一候補です。愛読しているガルシア=マルケス、毎日のように踊っているズンバの創始者ベト・ペレスの国。

コロンビアの治安はあまりよくないし、日本人観光客が訪れるにはハードルが高そう。だったら南米のアルゼンチンまで行ってみようかと思いを広げました。

しかし、ガルシア=マルケスの生涯を追っていると、母国のコロンビアよりメキシコで認められ、ノーベル文学賞受賞。タキシード嫌いだったため、式にはカリブ海の礼装で臨みました。ノーベル賞史上、民族衣装での受賞は初めてのことです。

 

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ベト・ペレスにしてもズンバが世界的なエクササイズとして発展したのはコロンビアではなく移住先のフロリダです。

となると、私の人生の物語を紡ぐのはコロンビアではなくメキシコのほうがふさわしい。

そして、メキシコには駆け出しの日本語教師だった頃に支えてくれた愛すべき学生、ディエゴがいます。村上春樹ヒカルの碁を原文でよむために日本語を学び始めたディエゴ。コロナ禍をきっかけに頻繁にメール交換をするようになりました。

 

bob0524.hatenablog.com

 

メキシコでディエゴと会おう。そしてガルシア=マルケスに思いを馳せよう。実現するかどうかわからないけれど、物語さえあれば、今日も明日も生き抜くことができます。