お正月休み明けにベトナムを旅しました。
日本語教師として勤めている日本語学校は、非常勤でも有給休暇がもらえます。
選択科目の作文を教えているのは私だけなので、1年9カ月、1回も休んだことがありません。休むとなると引継ぎがとても面倒だから。
でも、これから不慮の事態で休むことだってあるでしょう。ここらで一度休むことにしました。
この2年間、旅行といえば、最長で3泊4日の国内旅行でしたが、水曜日の授業を休めば、海外に行けます。
2年前の1月は台湾に行きました。
この頃はけっこうヒマでした。カウチサーフィンで検索してメールをやりとりして、陳君に嘉義を案内してもらいました。
海外旅行の醍醐味は現地の人との交流。単に観光スポットを巡るだけではつまらない。
しかし今は、日本語学校で私以外は全員外国人という教室で教えているのですから、わざわざ旅先で外国人と知り合いたいという気持ちが弱くなりました。
JALの「どこかにマイル」のために少しでもマイルを貯めたくてJMBツアーを選択。空港の送迎、ハノイとハロン湾観光付きで自由行動が丸1日あります。
なんと、ガイドと運転手さんが二人付くプライベートツアー状態。車は乗り心地のいいニッサン車でした。
支払った金額は11万円ちょっと。ホテルはハノイがシェラトン、ハロン湾がノボテル。日本では泊まるのを躊躇するような高級ホテルでした。
国内で貸し切りタクシーの旅をしたらこの数倍かかることでしょう。
ベトナムの物価が安いので一般の日本人でも大名旅行ができるわけですが、これがいつまで続くことやら。
ハロン湾は大規模開発の真っ最中。
ホテルの部屋はオーシャンビューでしたが、延々と工事中の風景が見渡せます。
ガイドさんによれば、観光客で最も多いのは中国人。
建設中のカジノやアミューズメントパークは中国人観光客向けでしょう。
数年後、ハロン湾がどんな発展を遂げているのか見てみたいのですが、日本人には高すぎて手が届かない観光地になっているかもしれません。
ベトナムでは日本語学習熱が高く、来日する留学生も多いのですが、仕事のためなら日本語より中国語を身に付けたほうが有利でしょう。
国内旅行より海外旅行が格安なのは、経済大国日本に生まれたからこそ。
この数十年、日本人として当たり前に享受してきた恩恵ですが、そろそろ終わりが近づいているようです。