二日酔いの頭痛を抱えて起床し、体重計の数字におののくたびに、自分を律して生活を立て直したいと思います。
そこで手に取ったのがこの本。
スイッチ! ──「変われない」を変える方法 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: チップハース,ダンハース,千葉敏生
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2016/10/06
- メディア: 文庫
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冒頭に紹介される「チョコチップ・クッキーの実験」。
焼きたてのクッキーが置かれた部屋で、クッキーを食べた学生グループと、クッキーではなくハツカダイコンしか食べらさせてもらえなかった学生グループ。学生たちには「味覚の実験」と説明され、3時間は食べ物を口にしないように言われていたので、両方のグループともに空腹です。
その後、どうしても解けないパズルが出題されます。
クッキーを食べた学生は19分間、パズルを解こうとがんばったのに対し、食べられなかった学生は半分以下のわずか8分であきらめてしまいます。もう気力が残っていなかったからです。
心理学者たちは、これと似た数々の研究で、セルフコントロールが消耗資源であることを発見している。ジムのベンチプレスと同じようなものだ。一回目は、筋肉が元気なので簡単だ。しかし、繰り返すたびに、筋肉は消耗していき、ついにはバーを上げられなくなる。ダイコンを食べた学生は、クッキーの誘惑に逆らうことで、セルフコントロールを使い果たしてしまったというわけだ。
なるほど。私の繰り返される失敗の原因がわかりました。
お酒をがまんして、なおかつダイエットのため夕食の量を減らしているからです。
どちらか一つならセルフコントロールができても、休肝日とダイエットの両方を達成するのは無理です。
そこで、週3日はお酒を飲まないことにして、その代わり、ダイエットは忘れることに。残り4日はお酒を飲んでもいいけれど、炭水化物は控えめに、おつまみ程度の夕食で摂取カロリーを少なくしています。
旅行や外食は例外として、たらふく食べてお酒もたっぷり飲みます。
「精神一到何事か成らざらん」と言いますが、凡人には無理。
意志が弱いから自分は変われないと落ち込んで自暴自棄になってますます転落するよりも、自分はいい加減な人間で意志力がないと割り切ったほうがよさそうです。