翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで重版になりました。

転倒注意

今月のNHKラジオ英会話のテーマは、LA Story(ロサンゼルス物語)。テキストの前書きによると、小津安二郎の『東京物語』のアメリカ版だそうです。

アリゾナ州フェニックスで一人暮らしをする老いた父とロサンゼルス在住の娘夫婦が登場します。
父が転倒して病院に運び込まれたと聞き、駆け付ける娘。日本もアメリカも年老いた親の介護はシリアスな問題です。

親の介護を抱える50代の私にとっては、身につまされる話ですが、自分自身も危ういのじゃないかという気がします。というのも、このところ転倒ばかりしているからです。

最初は1年半前の冬の北海道。小樽の運河沿いで凍った雪で滑り、腰を打ちました。一度で済まず二度も。そして、札幌ドームの前でも転倒。冬の雪国に行くのは避けることにしました。

次は今年初めの台北。酔っ払って士林夜市に繰り出し、何かにつまずいて転倒。前歯を折ってしまい、金銭的にも大きなダメージを受けました。

札幌は凍った雪で滑ったため、台北は酔っ払っていて足元が暗かったため、と言い訳していたのが鬱替えされたのが先月の裏磐梯での転倒です。

裏磐梯ビジターセンターで「わくわく散歩」を申し込み、五色沼周辺の説明を聞きながら大いに楽しみました。

d.hatena.ne.jp

舗装されていない森や湖の中のウォーキングには細心の注意を払い、無事に歩き通しました。ビジターセンターまで戻って安心したところで、いきなり転倒。どうしてこんなところで転ぶのか!
左手の肘を打ち、しばらく左手で重いものが持てませんでした。

これからは足元がおぼつかなくなる一方で、いかに転倒を防ぐかに気を付けなくてはいけないのでしょう。ハイヒールはとても履けないし、歩きながら音楽を聞いたり、ポケモンGoなんてとても無理。ひたすら足元に集中して歩くしかありません。

ディラン先生の「ライク・ア・ローリング・ストーン」がぐるぐる回っています。

Once upon a time you dressed so fine
You threw the bums a dime in your prime, didn't you?

People'd call, say, beware doll, you're bound to fall
You thought they were all kiddin you

昔はきれいな服を着て、
いい時は浮浪者に小銭も投げてやっていたんだろう?

「気を付けろよ、いつかは転ぶぞ」と言われても、
冗談だと思っていたよね。

そう、まさに。
週に4回はスポーツクラブのスタジオで踊っています。華麗にズンバのステップを踏む私が、まさか転ぶだなんて。
漫画家の浦沢直樹氏は『YAWARA!』の爆発ヒットの後に、この曲は自分のことを歌っていると衝撃を受けたそうです。私は文字通り、転んだことで、ますますこの曲が身近なものになりました。