翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

水瓶座のミッシングリンク

8月の阿佐ヶ谷七夕祭りの占いイベントの話が出て、1年があっという間だと感じています。

3年目の昨年から、中野トナカイとタロットバー・アーサの共催となりました。
これによって、新たな縁が生じて、天海玉紀先生とすっかり仲良くなったのです。

イベントは5日間もあったのですが、私が参加したのは1日だけ。
その日にたまたま、玉紀先生とご一緒できたという幸運。二人の参加日がずれていたら、顔を合わせることもなかったでしょう。

秋には、玉紀先生と仏教伝道協会の外国人僧侶によるシンポジウムに出かけ、そこから私は仏教を英語で学ぶようになりました。ここからも、たくさんの縁が生まれました。
そして、何よりも楽しいのは、玉紀先生の中野トナカイでのお仕事が終わった夕方からお会いして、占い談義に花を咲かせること。
だいたい5時半スタートで、気がついたら11時を回っています。次から次へと話したいことが出てきて、時間を忘れるのです。

先日の話題のひとつは、西洋占星術で隣同士の星座の関係。
隣同士の星座は不思議と仲良くなりやすいと玉紀先生がおっしゃいます。

それが私にはあまりピンと来なかったのです。
たとえば、せっかちな牡羊座の次にのんびり屋の牡牛座。
目立ちたがりの獅子座の次に几帳面な乙女座。
情が深い蠍座の次に自由奔放な射手座、などなど。

相容れない性質の星座が隣同士になっているのに、どういうことなんだろうと玉紀先生に質問したのです。
答えは「次に来る星座は、常に前の星座を説教して、上のレベルに引き上げる」。
たとえば、情報を求めてあちこち飛び回る双子座に、蟹座は「もっと身近なところに目をむけろ」と説教する。

そんな話をしているうちに「私にとって必要なのは水瓶座だ!」とひらめいたのです。

というのも、私の太陽星座は射手座。
海外(フィンランド)大好きで、射手座を大いに活用しています。

次の山羊座は、まじめで社会的な役割を果たすサインで、風来坊にとって苦手なんですが、私の金星、木星土星山羊座。きらいだといいつつ、山羊座的部分をけっこう持っています。
たとえばちゃんとした職業(新聞記者)を持っていて、日本文化を尊敬し、剣道に打ち込むアンネとは、射手座に山羊風味を利かせた国際交流を楽しんでいます。

山羊座の次は水瓶座
玉紀先生が「そもそもカウチサーフィンは水瓶的」といいます。
国境を超えたオープンなネットワークで、無償で外国人の旅人を自宅に泊める。
水瓶座は変人と思われることも多いのですが、カウチサーフィンの話をすると「それって、大丈夫なの?」と多くの人がぎょっとします。

今回、アンネの剣道の稽古では元警視庁の剣道有段者に本当にお世話になっています。別荘や自家用車を使わせてくれた人もいます。さらには、人の故郷(優春翠の島根県・川本町)まで使って、アンネをおもてなしします。
これらの活動にはすべて金銭は介在していません。
ずうずうしく無料で使わせてもらっているのではなく、剣道の技能や別荘を提供してアンネと交流することを先方も大いに楽しみ、意味のあることだと考えているはずです。

ここまで来れば、水瓶座の次の魚座で、国籍とか年齢、性別を超えた深い交流へと自然に進んでいきます。
魚座は私の月の星座ですから、境界線をなくすのは大好きです。

この4星座で、水瓶座だけ私は持っていません。
ないものはないで、人のものを使えばいいと、人の水瓶座を使っています。

玉紀先生は火星が水瓶座。社会に打って出る姿勢がとても水瓶的です。
たとえば坐禅の会にしても、玉紀先生のご尽力によりスムーズに運営されていて、「坐禅をやってみたい」と相談すると、即座に参加させてくださった懐の広さは水瓶的です。

アンネは月の水瓶座。月はプライベートな領域を司りますが、フィンランドのアンネの家にホストしてもらった時は、彼女の職場である新聞社に自由に出入りして取材に同行したり、友達を紹介してもらうなど、水瓶的なホストのスタイルでした。ボーイフレンドの両親の別荘にも滞在させてもらいました。私もそんな先進的なホストを目指しています。

こうして水瓶的なものを取り入れることで、射手座から魚座までの流れがつながりました。

単なる射手座と魚座の組み合わせなら、六本木の外人バーで夜な夜な飲んだくれているだけですが、山羊座水瓶座の要素をしっかり入れていくと、きちんとしていて意義深い活動となります。

玉紀先生によると、本来は360度12星座すべてのサインをたどって成長していくのが理想形。
だけどそれは、器の大きい人向けじゃないでしょうか。
誰だって10惑星それぞれに12星座のどれかを持っているけれど、同じ惑星に複数の星座が入っていることもあり、きれいにばらけていることはめったにありません。円形にならべると欠けた星座があるものです。
2星座、3星座の空白部分を埋めていくのはけっこう大変だけど、1星座ならなんとかなりそう。
私の場合はスタートが射手座(太陽)でゴールが魚座(月)という勝手知ったる世界だからやりやすいのです。


東京都北区にある旧古河庭園。薔薇の名所として知られています。洋館と洋風庭園は、ジョサイア・コンドルの設計。個人が所有していた邸宅を東京都が借り受けて一般公開しているのは、まさに水瓶座的展開。