翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

季節はずれの石垣島

1月8日の火曜日から石垣島に来ています。

お正月休みが終わり、プロ野球の沖縄キャンプが始まるまでの時期は、街全体がのんびりしています。

東京の寒さを避ける目的もあったのですが、コートは要らないものの、朝晩の風は少し冷えます。天気は連日、曇り。傘をさすほどの雨には降られていませんが、沖縄らしい晴天はまったくおがめず、にび色の空が広がっています。

観光客は少なく、バスや離島行きのフェリー、観光用の牛車、食堂、居酒屋、どこも空いています。
お正月が明けて、勤勉な会社員や学生にとっては、さあ、これからという時期ですから、沖縄旅行をするのはよほどの暇人でしょう。
航空運賃も宿泊費もハイシーズンと比べると、かなり安く済みます。フリーランサーならではの選択です。
本島ではなく石垣島まで足を伸ばせたのも、この時期だからこそです。
マリンスポーツはできませんが、観光客の少ない素顔の石垣島を感じることができます。

今回は「石垣島まちなか散歩ツアー」にお世話になりました。
市民ガイドさんと石垣市中心部の歴史や自然スポットを徒歩でめぐるツアーです。料金は2時間1000円と良心的。というのも、ガイドの方はボランティアだからです。
http://www.tmi.ne.jp/sanpo/

街中の御嶽も、ガイドさんが由来をきちんと説明してくれます。
御嶽とは、祭祀などを行う施設です。石垣島薩摩藩の支配下におかれたとき、「信仰の場所がどこにもないから」とお寺と神社を建立したそうですが、薩摩藩のお役人に御嶽の存在は、まったく目に入らなかったのでしょうか。

沖縄本島にある斎場御嶽(せーふぁーうたき)のイメージが強くて、御嶽といえば神秘的な場所にある特別なパワースポットだと思っていたのですが、石垣島の御嶽は街中いたるところにあります。
ちなみに、八重山地方では御嶽は「うたき」ではなく「おん」と呼ばれます。

フェリーに乗って出かけた竹富島でも、小さな集落の中に複数の御嶽があり、太古から脈々と受け継がれていることに畏怖の念を抱きました。


竹富島の水牛