翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年秋、スペイン巡礼(フランス人の道)。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。おかげさまで重版になりました。

悪縁は、さっさと断ち切る

無人島や山奥の小屋で自給自足の生活を送っているわけでない限り、運は人間関係からもたらされます。
風水の黒門先生が授業でよく口にしていました。
「あらゆる開運法を試しても、引きこもりで誰にも会わないのなら、上がるのは健康運だけ。恋愛運、金運は変化がない」

だからこそ、オープンな姿勢で人との出会いを大事にしたいものですが、私たちはお花畑に暮らしているわけではありません。
親しそうに近づいてきた人がネットワークビジネスをやっていて洗剤やサプリメントを売りつけられたり、新興宗教の勧誘、はたまた借金のお願いということだって十分ありえます。

先日も、ノマドの女王として持ち上げられていた女性が、過去にネットワークビジネスに関与していたことが判明し、ネット上で騒ぎになりました。

特定のオフィスを持たず、さまざまな場所で仕事をする人をノマドワーカーと呼ぶそうです。組織に属さないノマドにとっては、人脈をできるだけ広げたいものでしょうが、脇が甘いとよからぬ人に利用されてしまいます。

羽振りがよさそうだと思われたら、お金を貸してくれという人も近寄ってくるでしょう。

資金繰りに困った経営者が、鳩山家のゴッドマザー・鳩山安子さんに借金を頼んだ話を聞いたことがあります。
ブリヂストン創業者の長女であり、石橋家、鳩山家からそれぞれ100億円を超える額を相続し、保有しているブリヂストン株の年間配当だけでも3億円を超える大富豪です。
鳩山安子さんは「このお金をあげるから、今後一切、連絡してこないでほしい」と、まとまった金額を渡したそうです(正確な金額は不明。50万円か100万円ほどらしい)。
借金を頼むような運の悪い人にはお金を渡してさっさと縁を切るほうが得策だというのが、大金持ちの思考パターンなのでしょう。

借金を頼まれることはめったにありませんが、鳩山安子さんを見習って、10分の1の金額を目安に贈呈することにしています。
「5万円貸してくれ」なら5000円、10万円なら1万円です。下手にお金を貸してしまうと、甘く見られてさらなる借金を頼まれる可能性も高いし、返済完了まで「ちゃんと返してくれるだろうか」と悶々と過ごすのは、どうしても避けたいのです。

借金に限らず、人間関係でいやな思いをしたら「こんな人と関わってしまうなんて私の運も落ちたものだ」と反省します。そして、吉方取りなりお掃除風水なり、開運法を実践することにしています。


1986年にオープンした香港上海銀行。ビルのあらゆる部分に風水の吉相を取り入れています。