翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

2016-01-01から1年間の記事一覧

健忘恐怖症

先日、脳のMRI検査を受けました。 酒を飲んでばかりいると脳が萎縮するというので不安になったからです。日本語学校で教え始めたものの、脳の機能が衰えたなら、進退を考えなければなりませんし。費用は3万円足らず。症状が出ていないので全額自己負担で…

「デンマークに有名なところは、ありません」

日本語学校の作文クラスで教えています。 選択クラスなので、さまざまなレベルの学生がいます。思い思いに好きなことを書く学生がいれば、ひらがなやカタカナの練習をしている学生も。一人一人、自分に合った課題に取り組んでいるのを確かめたら、あとは質問…

成功の80%を占めるのは…

ウディ・アレンの名言。 Eighty percent of success is showing up. 成功の80%は姿を見せること。 showing upとは、姿を見せることに加え、starting(取りかかること)という意味があります。 「そんなの当たり前だろ」と思うところですが、すべての開運の…

ヘンリク君の赤い財布

昨年の夏、我が家で過ごしたヘンリク君。律儀に近況メールを送ってくれます。フィンランドの日本語学校では、現地在住の日本人と会話する機会もあるとのこと。そして財布の話になったそうです。 ヘンリク君が赤い財布を持っていると「それはお金をなくしてし…

お掃除風水は邪道?

この2週間ほど忙殺されていたのが、風水本のゴーストライターです。 出版不況が叫ばれて久しい昨今、書籍の注文も減っているのですが、書店ではなくコンビニで売る本の需要はけっこうあるようです。コンビニ本は、とにかく読みやすさが求められます。そのあ…

「母は私に留学されました」

外国語を身に付けるハードルの一つが、動詞の変化。母語なら、自然に口から出るのですが、外国語は動詞の活用をおぼえるしかありません。先日の授業で、受身と使役の活用を復習しました。 「読む」「話す」「食べる」「とる」「飲む」「留学する」「翻訳する…

アンネと観る『生まれてはみたけれど』

連休にフィンランド人のアンネが我が家に1週間滞在しましたが、私は本業のライターと副業の日本語教師でてんてこ舞い。アンネからはコンサートやイベントに一緒に行こうと誘われましたが、「悪いけれど、仕事が手一杯なので無理。一人で自由にどこでも行っ…

器以上のお金は邪魔になる

四柱推命では日干が土の気の私は、水の気が財となります。 大運や流年、流月で水の気が増えたら、金運アップにつながりそうですが、現実はまったくそうならないと前回、書きました。もともと私は自分の命式に水の気が多いので、外から水の気を注がれても、こ…

人生には何度か洪水が起こる

東洋占術では、十二支の三合により、強いエネルギーが生じると考えます。 亥・卯・未が木の気、寅・午・戌が火の気、巳・酉・丑が金の気、申・子・辰が水の気を強めます。今年は丙申(ひのえさる)年、そしてこの4月は壬辰(みずのえたつ)月が巡ってきまし…

「命長ければ辱多し」

『徒然草』は、中学や高校の古典で習いますが、10代の若者にはピンと来ません。 年を重ねてこそ、『徒然草』をしみじみと味わえます。第7段。 「命あるものを見るに、人ばかり久しきはなし。かげろふの夕べを待ち、夏の蝉の春秋を知らぬもあるぞかし」 この…

「何も持たでぞあらまほしき」

遺産を巡って骨肉の争いというのはドラマの出来事だと思い込んでいたのに、親戚同士で起こってしまいました。 子供のいない伯母が相次いで亡くなり、公正証書やら弁護士まで登場し、事態は紛糾する一方。 私はさっさと争いの場から撤退し、「誰の味方もしな…

家事は「脳トレ」であり「魂の糧」

棺桶に入るまで自分の足で歩きたい。毎日のようにスポーツクラブに通う理由の一つですが、体をなんとか保っても、脳が退化したら自立した暮らしは無理です。そこで脳に関する入門書も読んでいます。脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める (生活人新…

ひび焼きの陶器、あるいは卵の上で暮らす

九州の地震から1週間が過ぎました。最初の大きな地震が起きた夜、私は夜行バスで神戸の実家に向かっていました。 いつもは飛行機を利用するのですが、日本語学校の授業のため最終便に間に合わず、しかたなく深夜バスに乗ったのです。 できたばかりのバスタ…

インナーチャイルドカードに背中を押されて

この4月から日本語学校の非常勤講師として教壇に立っています。将来、フィンランドに長期滞在するために日本語教師の資格を取っておこうと養成講座に通い出したのが去年の1月。日本国内で教える気はなかったのですが「資格を取っただけでは何にもならない…

ブルーにこんがらがった同窓会

今年の会場は渋谷のオーチャードボール。 ボブ・ディランを人生の師と仰ぐ私は、公演というより同窓会で恩師と再会するようなもの。御年74歳ですから、何を差し置いても行かなくては。ディラン先生の気まぐれで、お台場のライブハウスで開催されたときは、先…

漢字のおもしろさを外国人に伝える

外国人が日本語を学ぶ外国人にとって、最大の障壁が漢字でしょう。ひらがなを一生懸命覚えたのに、さらにカタカナも同じ数だけあると知ってがっくりし、追い打ちをかけるように新聞や本を読むには漢字を覚えなくてはならないと知り、「なんて大変な言語を勉…

日が沈みつつある国

カウチサーフィンでは「東京でホストを見つけるのは至難の業」とされてきました。日本人はシャイで外国人に接するのが得意ではないし、家が狭くて人を招くこともしないのに、泊めるなんて、とんでもない。だから、東京で「ゲスト受入れ可」のステータスにし…

時代はあっという間に変わる

お花見シーズン到来。今年も近所の公園で桜を満喫しました。台湾なら、桜の見頃は2月から3月。いつか阿里山の桜を見ることがあれば、奮起湖のお弁当も食べてみたい。嘉儀の檜村で観た阿里山紹介ビデオで奮起湖のお弁当が紹介されました。 かって、阿里山に…

予想外のことが起こるから、人生はおもしろい

朝日新聞beの「はたらく気持ち」というコラムを毎週土曜日に愛読していました。テーマはキャリアチェンジ。さまざまな人生を垣間見ることができたのですが、この3月で連載終了だそうです。著者の田中和彦氏は、就職情報誌の編集長から映画の世界に転じ、フ…

フィンランド人の友情は一生続く

昨年の夏、我が家に滞在したフィンランドのヘンリク君とのメール交換が続いています。 18歳の男の子が海外でホームステイして、ホストとそれなりに仲良くなったとしても、青春の1ページで終わり、そのうち疎遠になるんじゃないかと思っていたのですが、律儀…

ショーン・パワーで突破する

須賀敦子がパリ留学中のルームメイトだったドイツ人女性と日本で再会した話にほろりとしましたが、私がこの4年間、毎年会っているフィンランド人がアンネです。最初は2013年6月。四国の歩き遍路を一人でやり通した直後の彼女をホストしました。 d.hatena.n…

アーヘンの靴なおし

須賀敦子『ヴェネツィアの宿』で心を揺り動かされたのが「カティアが歩いた道」です。ヴェネツィアの宿 (文春文庫)作者:須賀 敦子発売日: 1998/08/05メディア: 文庫カティアとは須賀敦子がパリ留学中に滞在していた寮のルームメイトのドイツ人です。 1950年…

胸中に建てるべきカテドラルを抱く

折に触れて須賀敦子の本を再読します。どれか1冊を選ぶとしたら、やはりこの本。ヴェネツィアの宿 (文春文庫)作者:須賀 敦子発売日: 1998/08/05メディア: 文庫今でこそ海外留学や国際結婚はめずらしいことではありませんが、須賀敦子がフランスやイタリアで…

自分の足で棺桶に入る

スポーツクラブのズンバの仲間に誘われて、フォームローラーを使ったピラティスのレッスンを始めました。最初はあまり気が進みませんでした。 ズンバやラテンは運動というより、音楽に合わせて体を動かすのが楽しいのですが、ピラティスはちっとも楽しくない…

TO DO LISTの書き方

「思いたったことはさっさとやろう」なんて威勢のいいことを言っていますが、いつまで続くことやら。人のこともわからないけれど、自分のことを知るのも簡単ではありません。 ある程度の年齢になると、能力が伸びるよりも衰えていきます。 昔はさっとできた…

昨日の夜決めたことを今日やる奴とあとに延ばす奴

毎週、楽しみにしている「笑う洋楽展」。 http://www4.nhk.or.jp/warauyo/先週のテーマは「リーゼント」。 ついにレニングラード・カウボーイズが登場しました! みうらじゅんがメンバーを紹介。 「10人組のバンドで、メンバーはマト、サッケ、ペモ、エサ、…

阿里山にはいつでもゆける

1月に台湾の嘉義を訪れ、陳君に心のこもったおもてなしを受け、再び訪れたいと強く思いました。 d.hatena.ne.jp嘉義を訪れる観光客のほとんどは、阿里山観光の拠点とするためです。 今年の旅は森川巡査が祀られている富安宮を訪れるのが第一の目的だったの…

フィンランド人と商店街でお買い物

2月初めにフィンランドからやってきたユハナとユホ。 http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20160211/145515523520日間の日本滞在を終え、フィンランドに帰国する前日、うちに寄ってくれました。ユハナには日本好きの友人がたくさんいて、おみやげをリクエストさ…

宇宙人に易を教える

ここ数ヶ月、日本語教師養成講座で「教える」ことを学んできたのですが、本当にむずかしい。 向いていないからやめたいと思ったことは数知れず。しかし、せっかく始めたことだから(授業料前納したし)、通い続けています。日本語教師になる勉強を始めたこと…

ダブルメジャーで生きる

前回紹介した『明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい』 http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20160131/1454206489 明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい作者: 樋野興夫出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2015/08/06メディア: 単行本…