翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

占い修業に必要なもの

「占い師になるには、どうしたらいいのでしょう?」という質問をよく受けます。

東京近辺にお住まいなら、占術理論を効率的に学べる学校がたくさんあるので、私が学んだ学校をお教えします。

でも、理論だけを身につければ、それで占い師になれるかというと、疑問も感じます。
幼少時から霊感が鋭く、社会経験が皆無でも、ひたすら神の言葉を伝えるという特別な使命を持って生まれた人もいるでしょうが、恋もしたことがなく、組織で働いたこともない占い師のアドバイスは相当偏ったものになる危険があると思います。

私が直接知っている占い師の中で、予約2ヶ月待ちという人気者がいます。
彼女は占い学校で私の同級生だったのですが、知り合った頃は外資系のペットフード会社で営業ウーマンをしていました。
自ら運転して郊外のホームセンターを回り、店長と交渉しながら自社の製品をいかに多く陳列してもらうかに知恵を絞っていました。
そのうち鑑定予約が殺到するようになり、会社を辞めて専業占い師となったのですが、彼女の鑑定には営業ウーマン時代に磨いた状況判断力や対人スキルがしっかり活かされていると思うのです。

お気楽なフリーライター商売を続けてきた私ですが、それなりに頭も使ってきました。
資格も何もない商売ですから、名乗りさえすれば誰でもライターになります。その中でいかに自分のポジショニングを確立して編集者から依頼を受けるか。「何でもやります」というライターは、最初は仕事が舞い込んできても、得意分野を作らないと最終的には行き詰まります。
特に出版業界全体が冷え込んでいる現在では、ライターとして食べていくのは、昔よりかなり困難になっているように感じます。

ヘマをして編集者に叱責したことは数知れず。自信を持って書き上げた原稿を取材対象者に全面的に赤入れされて憤慨したこともあります。アポを取るのがむずかしい取材先をなんとか攻略したり、締切が重なったときは時間の使い方を工夫して綱渡りをこなしてきました。
そして、制限内の文字数で伝えたいことをきっちりまとめるというライターとしてのスキルは、決められた時間内で鑑定結果を伝える占い師にも通じるものがあります。

占い学校の授業料を稼ぐためにパートタイムで働くという方には、「マニュアル通りに働くチェーン店ではなく、自分の才覚で切り盛りする個人商店みたいなところで働きなさい」とアドバイスします。
時給が多少安くても、そこで学ぶことは多いからです。むずかしいお客さんのクレーム対応は、たしかに精神エネルギーを消耗しますが、その経験が占い師となったときに必ず活きてきます。

※写真は、シンガポールラッフルズホテルのバー。シンガポール・スリングの発祥地として名高いバーです。お客のほとんどはシンガポール・スリングを注文するので、大量生産体制が整っています。