翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

空間の力。汚い部屋は運気を下げる

この秋から取りかかっている書籍のテーマは、カラーとチャクラ。
 インテリアが専門の先生のご自宅にうかがって取材を重ね、現在、原稿を起こしているところです。

 この先生のお住まいは、まるでモデルルームのようにきちんと整えられています。人が来るからとあわてて片付けたのではありません。普段から整然とした環境に慣れているので、片付いていない部屋では落ち着かないそうです。
リビングルームで取材したのですが、編集者と私があまりにも感心するので、書斎と寝室も見せてくださいました。プライベートな空間なのに、隅々まで整然としていました。

 そうした部屋で数時間お話をうかがっているだけで、私の中にも片付けのモチベーションがむくむくと湧き上がってきました。
 しかし、自宅の雑然とした部屋に戻ると、また意識がどんよりしてきて、「ま、いいか」と安易なほうに流れてしまいます。

 先生から伝授されたコツの一つは、「出かける前に部屋を片付けること」。
 そのためには時間のゆとりを持って身支度をしなくてはいけませんが、部屋を散らかったまま出かけると、帰宅したときに、どっと疲れます。本来なら自宅はくつろぐ場所なのですが、汚れた部屋ではくつろぐどころか、疲労感がますます強くなります。
「帰ってから片付けよう」と思っていたはずが、そんな気力はすっかりなくなり、缶ビールに手が伸び、そのままダラダラしてしまうのです。

 風水では、西に黄色を置くとかいろいろ言われていますが、古代中国の部屋にはカラフルなプラスチック製品や、毎日届くDMや新聞もありません。最低限の家具と食器、衣服だけで、室内はとてもシンプルだったはずです。そのような状態だから、風水の効果もストレートに出ます。
 モノがあふれる現代日本の部屋で、風水の開運グッズを置いても、「気」がますます乱れ逆効果になってしまいます。

とは言っても、「片付けよう。でも、この締切が終わってから」というのが、ライターの悪いパターンです。完全に締切がなくなってしまっては、失業状態ですから、そんな理由で先延ばししてはいけませんね…。