翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

占いは世につれ

占いで適職を知ろうとするのは、見方によってはおかしな話です。

四柱推命や西洋占星術が生まれた時代、職業といえば王と奴隷、農民、戦士、商人ぐらいしかなかったのでは。それも自分の才覚によって得る仕事ではなく、生まれた身分によって決められていたでしょう。

風水も、そもそもは先祖をどこに埋葬するかで一族の命運を決めるための理論(陰宅風水)でした。
住まいに応用されるようになりました(陽宅風水)。
かつての風水では川の流れや山を見たものですが、川は道路に、山は高層ビルに置き換えられています。

占いの解釈も時代につれて変わってきます。
たとえば西洋占星術アスペクト(角度)。

自然界で最も安定した図形は正三角形と言われますが、星座と星座が120度にあればトラインで吉。たとえば牡羊座と獅子座、射手座は120度の角度に位置するので相性良好。
これは東洋占術でも同じで、十二支で120度に位置する申子辰、寅午戌、亥卯未、巳酉丑の三合は吉とみます。

一方、180度で対面するオポジションは緊張感を生じるから凶とされてきました。
流動性の少ない昔の社会では、どの家で生まれるかで人生がほぼ決まり、疑問を感じることなく決められたレールを淡々と進んでいくには、凶角は邪魔です。

変化のスピードの激しい現在では、そうはいきません。
持って生まれた宿命だけで生きていくのではなく、自らの人生を切り開く気概を持たなくては。
その時に役立つのが、オポジションです。

私が最初に西洋占星術を学んだ先生は、オポジションは凶というクラシックな解釈をなさる方でした。
火星と金星がオポジション、しかも太陽と月がスクエア(90度)という凶角を持つ私は、「私って運が悪いんだ」と大いに落ち込んだものです。

たしかに、子どもも産まずに日本の少子化を加速させ、かといってきちんとした定職にも就いていない私は、伝統的な価値観からすれば、運の悪い女でしょう。

でも、私は自分の人生がけっこう気に入っているのです。
もし神様に「タイムマシンで20代に戻してあげるから、稼ぎのいい男性と結婚して専業主婦になり子供を育てなさい」と言われても、ていねいにお断りします。

東洋占術では、オポジションは沖(ちゅう)です。
12星座と同じく、十二支を円形に並べたときに180度に位置関係にあるのが沖で、子午、丑未、寅申、卯酉、辰戌、亥巳の6パターンがあります。

四柱推命では、沖は互いに傷つけあい反発するので、命式にあると凶とされることが多いし、九星気学でも年・月・日の十二支の反対側(沖)は凶方位とされます。

ところが、断易では硬直状態は沖で解けると読みます。
墓庫沖開(ぼこちゅうかい)、お墓に閉じ込められたような閉塞状態は沖を待って事態を打開します。
ただし、沖ですべてがうまくいくわけでなく、自分の力が弱ければ沖散(ちゅうさん)で木端微塵にされることもあります。

沖は別名、七沖。たとえば子から数えて午が7番目となります。西洋占星術オポジションとなる星座も7つめです。
7はラッキーセブンと呼ばれるように流れを変える数字ですが、予定調和で安定した人生を送っている人にとっては、流れが変わることは凶です。
しかし、変化の激しい現代に生きる私たちは、ホロスコープや命式にオポジションや沖があれば、大いに活用できます。

天海玉紀先生もこう書いています。

やはりオポジション持ちは強い!とも思います。オポジションは常に相手を意識しながらぐっと打ち出していく意識を表すので)

http://tamayura10.blog123.fc2.com/blog-entry-943.html

オポジションや沖持ちは、たしかにむずかしいことも起こりますが、視界が180度開けているようなもの。多少の変化があっても、乗りこなす力を秘めています。


小田原城にて。侍のコスプレでご満悦のアンネ。
男の子のグループもいて、シャレでお姫様姿になった子がいました。
「ここはジェンダーフリーだから、男の子でもお姫様になれるし、女の子も侍になれる」と説明するとアンネは大喜びでした。