翡翠輝子の招福日記

本業は女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)。副業で外国人に日本語を教えています。フィンランドが大好き。

赤いハンモックと黒い猫

カウチサーフィンの醍醐味は、どんな寝床で寝るか、その日になるまでわからないことです。

フィンランド到着初日は時差ぼけ解消のため、ヘルシンキ中央駅近くのホテルに泊まりました。Booking.comで予約したので、写真や口コミでだいたいどんなところか想像できました。

翌日から編集者エリカのお宅へ。
バス・トイレ付の広々とした客室が用意されていました。


セイナヨキでは、新聞記者アンネの自宅に3泊。ここも専用客室で、快適そのものでした。

4泊目は、アンネのボーイフレンド(といっても17年間、一緒に暮らしています)のご両親のサマーコテージ。タンペレ郊外の湖のほとりで、隣宅とは100メートルほど離れていますから、サウナの後に湖で裸で泳いでも平気でした。

本宅とは別に、客室用の離れがぽつんと建っています。

室内はこんな感じ。


森の中、夜中に犯罪者が侵入しようと思えば、簡単な鍵などすぐ開けられるでしょうが、あまりにものどかな場所で、そんな想像は不自然です。湖でさんざん泳いだ疲れから、ぐっすり眠れました。

スザンヌのフラットも、忘れがたい寝場所です。
初日は、ベッドのほうがよく眠れるだろうと、スザンヌが自分の部屋のベッドを提供してくれ、彼女はリビングのハンモックで寝ました。
どうせ寝るなら、ハンモックのほうが断然おもしろそうなので、2泊目は私がリビングで寝ました。
スザンヌからは"Are you sure?"と何度も確認されましたが、この機会を逃すと、ハンモックで寝る体験なんて一生できないでしょう。

赤いハンモックに横たわり、最初の1時間は「落ちるんじゃないか」と体を硬くしていましたが、慣れるにつれて、抜群に心地いい寝場所であることがわかりました。
ハンモックの隣には、大きな黒猫・モーリが寝そべります。

フィンランド語教室で「これは大きな猫です」「これは黒い猫です」という文章を練習し、「フィンランドでこんなことを話す機会なんてあるのだろうか」と疑問に思ったものですが、スザンヌのフラットで何度も口にしました。

海外旅行先で、日本人が不慮の事故に遭ったというニュースに接するたび、用心に越したことはないと思います。
旅先のお宅に泊めてもらうカウチサーフィンなんて、危険極まりないものに思えますが、事前にホストとしっかり交流し、相互理解があれば、これほど安全な宿泊先はありません。

その気になり、ちゃんと準備すれば、世界中、どこにでも寝場所はある。
そんなことが実感できたのも、今回の旅の大きな収穫です。