翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

ネタを回したら、次は化学反応を待つ

The meeting of two personalities is like the contact of two chemical substances:
if there is any reaction, both are transformed.
二つの人格の出会いは化学物質の接触のようなものだ。
なんらかの反応があれば両者とも変化する。

ユングの言葉です。

人との出会いが化学反応だと強く意識したのは、四柱推命を学んだ時です。
まず、誕生日の命式で木火土金水の五行のバランスを観るのですが、いい命式で生まれたからといって、幸運な人生になるとは限りません。
大運や流年の五行によって五行のバランスは変化するし、付き合う人が持つ五行も大きく影響します。

同じ生年月日に生まれても、どういう五行を持つ親に育てられるかで、違いが生じます。双子であっても、学校に入れば別々のクラスで友達や先生が異なれば、運命も変わります。

開運の極意は、運をもたらしてくれる人と付き合うかこと。
だからといって、誕生日を調べ、付き合う人を選ぶのは現実的ではありません。

運のいい人は「たまたま気が合った人が、自分にとって必要な五行を持つ人だった」ということが多いのです。そんなお付き合いは、プラスの化学反応をどんどんもたらしてくれます。

反対に運の悪い人は、「この人と付き合ったら利益がありそう」という損得勘定だけで人を選んでいます。ちっとも楽しくないのに、無理して付き合おうとして、そのうち相手にも下心がばれてしまいます。

ネットのない時代は、限定された範囲でしか人に会えませんですが、今はネットを通して気の合う人がどんどん見つかります。

その手段として、ブログは最適です。

「ブログを書くと化学反応が起こる」
http://sakak.hatenablog.com/entry/2013/01/25/232951

例えば、はてなブログの方が、ブログを公開しますよね。そうすると、はてなブログの世界のなかで、何かしらの化学反応が起きる。それがネット全体に波及する時もあるでしょう。ブログを書いた本人が把握できている時もあるし、想像を超えて広がっていることもあるでしょう。とにかく、ブログを公開することは、化学反応が生まれる元になる行為だと思うのです。

この化学反応がとても面白いと思いませんか?ブログを書く人とそれを読んだ人がコメント欄で出会ったり、誰かの書いたブログに触発されて新しいブログが生まれたり。予測できることってほとんどない。ただ、ひとつ言えるのは、ブログを書けば化学反応が起きる。かならず、何かが変化しているわけですね。

チャンスという回転寿司でネタを回しあい、そこで生じる交流によって化学反応が起こる。
中でも、はるばるフィンランドから直送された珍しいネタを扱ってみたい。

たとえば、折り紙の達人であるフィンランド人のヨルマ。
d.hatena.ne.jp

ヨルマの手による赤いドラゴンの折り紙の写真を載せたところ、美大で折り紙の作品を創ったという女性からコンタクトがありました。

北海道を旅するはずだったヨルマはお盆の期間、宿が取れず「テントでも買って野宿するか」とフェイスブックに書き込んでいたので、「それなら一度、東京に戻ってくれば?」とメールを送りました。外国人向けJRパスを持っているので、フットワークが軽いのです。

その結果、ヨルマは彼女のガイドにより、「ギャラリーおりがみハウス」(折り紙作家の展示)、「おりがみ会館」(伝統のある折り紙の会社)、「竹尾」(紙の専門店)などを回ることになったのです。東京にこんなにたくさん折り紙関係のスポットがあるとはびっくりです。

帰宅したヨルマは嬉々として、入手した折り紙の専門書や日本でしか手に入らない紙を見せてくれました。本当に充実した午後になったようです。

自分の出会いだけを求めるのではなく、人の出会いも提案する。そこで化学変化が生じれば、巡り巡って、私のところにもまたおもしろい出会いがやってくる。

そんなスパイラルをどんどん起こしてみたいものです。

ヨルマの本職はIT関係ですが、折り紙を教えています。フィンランド人にいきなり鶴を折らせるのはむずかしいので、国鳥である白鳥から教えるそうです。「タマ・キッサ・オン・ムスタ(この猫は黒い)」とフィンランド語で話すために、ヨルマに折ってもらいました。

タロットバー・アーサにヨルマを連れていくと、いきなり折り紙教室に。常連さんやマユー先生と白鳥を練習。「この店には薔薇が似合う」とヨルマは薔薇を折りました。