翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

2015-01-01から1年間の記事一覧

三人行けば一人を損す

ウィルヘルムのドイツ語訳『易経』をさらに英語に訳した"THE ICHIG"を眺めていると、新たな卦の見方が次々と浮かんできます。中国語の古典を英語で読むのは邪道のようですが、日本語だって翻訳したものですから完全に原文の意味を伝えるものではありません。…

誰も死について語れない

日常生活では、死について語ることはめったにありませんが、仏教英語講座では、頻繁に取り上げられるテーマです。 ケネス田中先生のお人柄からか、暗く重たいムードではなく、明るく理知的に死が語られます。たとえばこんな逸話。 The emperor asked Master …

青春・朱夏・白秋・玄冬

人生は旅だといっても、いつもおもしろおかしく過ごせるわけではありません。昨年の冬至に、ある人の年筮を立てると「火山旅」でした。休暇を取りまくって旅行するという意味ではありません。今でこそ旅はレジャーですが、交通網も宿泊施設も整備されていな…

現世は束の間の旅のようなもの

須賀敦子を再読しています。今年はイタリアに行きたいと思ったのですが、どうも無理なようなので、須賀敦子の描くイタリアを楽しんでいます。最初の著作『ミラノ 霧の風景』が出版されたのは1990年。作家の関川夏央が「須賀敦子はほとんど登場した瞬間から大…

私たちはジェーン・オースティンの時代から進化したか?

NHK実践ビジネス英語、1月後半のテーマは、"Reading in the Digital Age"(デジタル時代に読む)でした。最終回をid:kamomeskyさんが書き起こしてくださるので、いつも助かっています。d.hatena.ne.jp「ジェーン・オースティンのゆったりとした繊細な文体を…

心はどこにあるかを常に意識する

過去にこだわらず、未来を夢想せず、今の瞬間に集中する。そうは言っても、過去を忘れることができないし、明日の予定も気になるものです。 ケネス田中先生の講座では、今を生きるための具体的な訓練も紹介されました。先生がタイで見習い僧として暮らしてい…

この瞬間は、天からの贈り物

ケネス田中先生の英語で学ぶ仏教に毎月1回、通っています。 1月のテーマは、先月に引き続き、諸行無常(Impermanent)でした。d.hatena.ne.jpまず、仏教聖典の言葉。 Do not dwell in the past, do not dream of the future, and, instead, concentrate th…

旅先では、できるだけ機嫌よく

さらに北海道旅行の話です。旅に出ると時間が濃縮されたように感じます。 よく「子供の頃は一年がとても長く感じたのに、歳を取るとあっという間に過ぎてしまうのは、子供はどの体験も新鮮なのに対して大人は繰り返しの体験だから」という話を聞きます。 だ…

6ペンス銀貨と指貫

北海道旅行で小樽まで行けば、呑兵衛としては当然、ニッカウヰスキーの余市蒸留所まで足を伸ばします。入場料無料でガイドツアーもあり、ウイスキー2種類、アップルワイン、ソフトドリンクの試飲もできます。 お金も払わなくて申し訳ないと思わせるほどです…

旅に出て新しい運を手にする

フリーランスで働く特権の一つは、混んでいなくて費用が安く済む時期に旅に出られること。というわけで、毎年、成人の日の連休明けに国内旅行を楽しんでいます。 沖縄方面は暖かくていいのですが、海に入れない中途半端な気候なので、今年は北海道にしてみま…

出会いの種を見つけよう

昨年はアドラー心理学がブームとなり、何冊か読んでみました。 心に残ったフレーズは「すべての悩みは、対人関係の悩み」。たしかに。「人は人、自分は自分」と割り切って、人のことに首を突っ込んだり、人からどう思われるかを気にしなければ、生きるのはど…

タロットカードに背中を押されて

占い師として2010年から2年間ほど、横浜中華街のお店で鑑定をやっていました。占い学校には5年近く通って、ありとあらゆる講座で学びましたが、机の上の勉強だけではどうしても足りないことがあり、実習の気持ちでお客さんを占ってみることにしたのです。…

楽しく生きるためにも、英語は必要

映画『白夜のタンゴ』を観ました。あわただしいムードの年末ではなく、観るなら年初と決めて、渋谷のユーロスペースに出かけました。実に楽しい映画でした。なつかしいフィンランドの湖と森のシーンに夢中になり、あっというまに時間が過ぎました。 (しかし…

コンフォートゾーンから、一歩外へ

今年のお正月、東京は天候に恵まれ穏やかに過ごせました。 11階に住んでいるので、西に富士山が見えます。晴れた冬の朝はとてもきれいです。お正月は遠出もせず、自宅でゆっくりしましたが、今年はそうのんびりばかりはしていられません。 先月の冬至、自分…

2015年、旅の成り行きは

前月、12月22日の冬至の日に頼まれてある人の年筮を立てたら「火山旅(かざんりょ)」が出ました。易経の時代には、旅は困難が多く心寂しいものでした。 年筮で「火山旅」が出たら、何かと苦労する一年と読むべきかもしれませんが、現代人にとって、旅はレジ…