翡翠輝子の招福日記

フリーランスで女性誌の原稿書き(主に東洋占術と開運記事)を担当し、リタイア生活へ移行中。2023年8月下旬からスペイン巡礼へ。ウラナイ8で活動しています。日本文芸社より『基礎からわかる易の完全独習』刊行。

いくつになっても『最後の授業』はせつない Part2

気がつけば9月も終わり。
組織に属することなく、フリーランスで仕事をしているため、季節の区切りをあまり意識しません。

ところが1月から通っている日本語教師養成講座は3ヶ月単位でカリキュラムが組まれています。私は週2日ペースで1年3ヶ月かける予定ですが、人によっては半年、9ヶ月で修了します。
7月から週2回、先生役、生徒役をしながら模擬授業をやってきた6人のクラスメートのうち3人とはお別れです。今期で修了し、来月から日本語学校で教えるという人もいます。

そして、毎日のように通っているスポーツクラブでは、レッスンプログラムが4月と10月に改変されます。
3月あるいは9月半ばを過ぎた頃、レッスンの終わりにインストラクターが「実は、私のレッスンは、来週が最終回です」と告げます。
「毎週、参加していたのに!」とショックを感じることもあれば、さぼりがちだと「もっとまじめに出ればよかった」と反省します。

昨年末から荻窪の友永ヨーガ学院にも通っています。こちらはチケット会員で、思い立った時にレッスンに参加しています。3月には通いの断食プログラムで、友永院長の丁寧な指導を受けました。
9月の第3週にようやく顔を出し、やはり友永院長は存在感だけで生徒を導くオーラがあると感じました。
レッスンの最後の呼吸法は、カウントのためにメトロノームを使います。いつも木魚のような柔らかい音なのですが、この日は機械的な音です。
「あのメトロノームは、もう50年以上使っていたため、少々疲れて、お休みをいただくことになりました」と友永院長。
友永院長によって友永ヨーガ学院が創立されたのは1978年。その時にある方からいただいたメトロノームだそうです。
「わたくしも少し疲れましたので、月曜日の午前のクラスの担当が代わります」とお話が続きました。
え? 来年になれば、日本語教師養成講座の月曜クラスも終了して、この時間のレッスンにも出られると考えていたのに。

幸いなことに、終了するのは月曜の午前中だけで、他のレッスンは続行だそうです。
でも、「いつでも行けるから」と先延ばしにしているうちに、行けなくなってしまうことは、レッスン以外でも、お店や旅行先などしばしば起こることです。

3年前に書いた「いくつになっても『最後の授業』はせつない」
http://d.hatena.ne.jp/bob0524/20130317/1363447442
この頃は中野のスオミ教会のフィンランド語講座に通っていて、フィンランド語のあまりの難解さについていけず、つい足が遠のいていたら、担当の先生が転居されるということで送別会に顔を出しました。

何回もこんな経験をしたのに、学習能力がなく、「今月で終わり」と告げられるたびに、動揺します。
こういうことを繰り返しているうちに、私のほうから「これで終わり」とこの世に別れを告げる日が来るのでしょう。

終わりばかり意識するのもよくありませんが、何事もいつか必ず終わるということを忘れないでいたいものです。


四万温泉の渓流。水も時間も流れ続けます。